物価高騰が続く昨今。財布に優しいワンコインメニューもそろえる庶民の味方といえば、『日高屋』と『サイゼリヤ』だ。“安く、おいしく、健康に”、そんな夢の食生活を実現すべく、本サイト記者が1週間の食事を2大チェーンのみで満喫! 体に起きた変化をレポートしながら、医師、管理栄養士による解説を届けよう。
1週間生活に挑戦するのは、本サイトの男性記者40歳、独身。まずは前日に、10年ぶりとなる血液一般検査を受けてみる。
記者のふだんの生活といえば、1日1箱の紙タバコと、缶ビール1、2本の晩酌が定番。運動不足気味ではあるが食事は自炊派で、40代男性としては健康的だと自負するが……検査結果を見ると、血糖値と中性脂肪が基準値を超えていた。
1週間生活では野菜摂取を心がけようとひそかに決意し、1日目がスタート。
「昼食のサイゼリヤは、主食・主菜・副菜がそろっていて良いバランスです。ハンバーグでタンパク質を、ほうれん草のソテーで野菜もとれているので、全体としては悪くありません」(管理栄養士・望月理恵子氏)
と、好調な滑り出し。
「ただ、夜の日高屋でも定食が続いたので、全体の摂取カロリーが上がってしまいました。日高屋のご飯は大盛りに近いので、半分くらいに減らせるとよかったですね」(前同)
確かに夕食後は満腹。にもかかわらず、「もう1食くらいは簡単に食べられそう」という謎の現象が起きた。いったい、なぜか?
「夜は食欲を増進させるホルモンが働くので、時間が遅いほど炭水化物を欲しやすくなります。
また、塩分の多い食事も食欲を後押しするんです。食塩は、脳に快感を与えるドーパミン系を刺激し、過剰な食欲につながりやすい面があります」(同)
ハンバーグと唐揚げだけでも、塩分摂取量は1日の目安(男性7.5グラム未満)を越える8.4グラムだ。さらにスープやザーサイで詰み上がった塩分が、食欲を加速させていた。
快楽物質のドーパミンの効果もあってか、2日目も背徳感ある炭水化物重ねを注文してしまった。
ラーメンにチャーハン、ピザにドリア……餃子の皮も炭水化物。そのせいか、体重は1日で3キロ増。
さらなる異変を感じ始めたのは3日目。喉が、やたらと渇いた。
「実は、塩10グラムを薄めるためには、水1リットルが必要なんです。外食は総じて塩分が多いので、喉が渇いて水分が欲しくなるんですよね。そして、その水分が、むくみとして出てしまいます」
と言うのは、医師で『イシハラクリニック』副院長の石原新菜氏で、
「短期間で増減する体重も、脂肪が急に増えたというより、体内の水分バランスが変わったと考えたほうが自然です」(前同)
2日目に増えた体重も、その後に感じた手足のむくみも塩分の仕業だったとは恐るべし。このまま続行して大丈夫なのか……。
【後編】本サイト記者がガチンコ実食した体験レポートで驚きの結末が…1週間「日高屋&サイゼリヤだけ生活」では意外にも疲れにくくなり、集中力もアップした4日目以降。次第に体が欲し始めた食材とは? そして、最終日には驚きの結末が……《【後編】はこちらから》
望月 理恵子(もちづき・りえこ)
健康検定協会理事長、管理栄養士、山野美容芸術短期大学講師、小田原短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、小田原銀座クリニック栄養顧問、日本臨床栄養協会評議員、サプリメント・ビタミンアドバイザーなど、栄養・美容学の分野で活躍。多くの方が健康情報を学ぶための健康検定協会を主宰するとともに、テレビ・雑誌などで根拠ある栄養学を提供・監修をしている。『栄養学の◯と×』、『やせる時間に食べてみた!』など著書も多数。
石原 新菜(いしはら・にいな)
医師。イシハラクリニック副院長。ヒポクラティック・サナトリウム副施設長。健康ソムリエ理事。ロングライフラボ理事。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍。著書に『眠れなくなるほど面白い免疫力の話』『医者が教える奇跡の16時間断食』『温活365日』等、70冊を数える。