■大人の恋愛がTBS火曜ドラマの定番に?

 また、みなと(永作)と大江戸(松山)の距離が縮まっていく様子を描かれた今回。X上では、《永作さん松山さんの演技が素晴らしい。2人の語りがきちんと心に響く》《恋愛要素が出てくるのは!思わぬ展開。この2人だといやな感じでなく、ほんわか温かい気持ちになれる展開でとてもよい!》など、応援する声が多い。

 恋愛ものが定番の火曜ドラマだけあって、本作も「人生応援ドラマ」と銘打っているが、しっかりと大人の恋愛も入れてきた。今回は、みなとが大江戸に亡き夫への後悔を明かすシーンが話題に。大人の恋愛は元のパートナーや子供との関係や過去など、素直に飛び込めない事情をクリアしていくのがパターンだが、それを丁寧に描いていた。

 大人の恋愛を描いたドラマで最近のヒットは、昨年4月期の『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)が思い浮かぶが、主人公がマスコミ勤務で、鎌倉の家に居候していたり、設定はいかにもドラマ的だ。一方、本作はみなとがスーパーで働いていたり、なかなか打ち解けられないもどかしい人間関係を描くなど、かなりリアル寄り。この丁寧さ、リアルさが、支持される理由だろう。

 これまで火曜ドラマは、視聴者を胸キュンさせる、多くの恋愛を描いてきたが、50代をメインにした作品はなかった。本作が多くの支持を受ければ、今後、大人の恋愛が新しいタイプの火曜ドラマとして定着するかもしれない。次回、零(土居)が大江戸(松山)の元妻だとわかり、みなとの恋に波乱を呼びそうだ。(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。