■対策は「いったん切ってかけ直す」

「ニセ警官詐欺の被害者は、高齢者のみならず20代から50代の現役世代にまで広がっています。犯行グループは“マネーロンダリング”や“逮捕状”といった言葉を並べ立て、動揺を誘ってくる。また、近頃は行政機関がLINEを活用するケースも珍しくないため、警察が取調べにアプリを用いることに違和感を抱きにくくなったという面も……。

 そもそも警察官が対面せず、電話やビデオ通話で逮捕状を示したり、現金やカードの送金・投函を指示したりすることなどあり得ません。着信画面に本物の警察署の番号が表示されていたとしても、いったん電話を切り、公的な番号へかけ直す。この“切る”というひと手間こそが、被害を未然に防ぐための最大の防衛策となります」(防犯コンサルタント)

 ネット上では、

《逮捕の予告なんて、わざわざ捜査対象者にするわけがない》

《お金に関わる話をいきなり電話でしてくるなら、まず疑ってかかるのが当然》

《自分は絶対に騙されないと思っていても、いざ自分の名前や生年月日を知らされたらパニックになる》

《お金を要求されたら、どんな状況でも電話を切って警察署にかけ直すのが唯一の自衛策》

など、さまざまな声が聞かれます。

 自分が引っ掛かるわけがないと思っても、詐欺グループはその意識をさらに上回ってくる。「985億」という被害金額は、それを如実に物語っています。

トレンド現象ウォッチャー・戸田蒼
大手出版社でエンタメ誌やWEBメディアの編集長を経てフリー。雑誌&WEBライター、トレンド現象ウォッチャーとして活動中。