■気軽なご近所旅のススメ
目的の店が2駅先にあったとしても、それはもう“うまいものを探す旅”なんだ。よく言うけど、散歩だって旅だから。路線バスでいいの。
例えば行ったことのない場所に向かうバスに乗り、終点で降りてみる。気になった店に寄って飯を食うなり、一杯飲んでみたり。店を出たら次の停留所まで歩き、また店を物色。疲れたら上りのバスで帰ればいい。
繰り返せば、自分が住むバス路線の飲食店を制覇できるよ。それは「地域のお地蔵さん探し」でも、なんでもいい。何か目標があったほうがいいよね。
俺のお袋は乗り放題になるバスのシルバーパスを持っていた。時間はあり余ってるわけだし、楽しそうだったよ。だけどボケが始まっちゃってたから、バスを降りたら、どこだか分かんなくなって帰れなくなったことがあった。なので、携帯電話は必ず持っていこう。
お金かけない、あらゆるところを切り詰めることをテーマにしてもいい。究極を言ったら、日常を旅にしちゃえばいいんだ。
俺は、いつも川っぺりを歩いて公園まで行くんだけど、そこは鳥たちのサンクチュアリだから、いつもシルバーの人たちがカメラ持って、カワセミが水面から飛び出す瞬間を狙っている。見てるだけで楽しいよ。
いつもと違うスーパーを巡るのもいい。スーパーでの買い物は余計な出費じゃないよね。料理をするなら野菜や肉の種類、銘柄をチェックしたり、料理をしないなら、その店ならではの総菜を買ってみるとか。
ちょっと遠くの店に行くだけで、気分転換になる。
“遠くへ行きたい”気持ちがなくなると、“本当の遠くに行っちゃうぞ”ということだね。
玉ちゃん(たまちゃん)
1967年生まれ。東京都新宿区出身。86年にビートたけしに弟子入りし、翌年、水道橋博士と浅草キッドを結成。一般社団法人全日本スナック連盟会長。