■原点回帰によって『ZIP!』の数字が回復

 2021年春に水卜アナが『ZIP!』の総合司会に就任してから今年で5年目。マンネリ化もあるのか、近年の『ZIP!』は、世帯視聴率と個人視聴率ではテレビ朝日の『グッド!モーニング』に、コア視聴率(テレビ各局が重視する13~49歳の個人視聴率)ではフジテレビの『めざましテレビ』に押されていた。

「不調は局内でも問題視されていて、緊急で会議が開かれることもあったといいますね。不調が言われていた昨年末、たとえば12月8日放送回の視聴率は世帯6.8%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、個人3.9%というもので、やはり他局に押されていました。しかし、今春から総合演出が変わって、番組内容が大幅にリニューアルされてからグングン上昇していると」(前出の制作会社関係者)

 4月30日朝7時台の朝番組の視聴率は以下の通り。

・『ZIP!』…世帯7.8%、個人4.5%

・『グッド!モーニング』…世帯8.8%、個人4.9%

・『めざましテレビ』…世帯6.9% 個人4.2%

「『ZIP!』は昨年より、世帯・個人とも上がっています。さらに、ティーン層と若い女性層の視聴率は『ZIP!』が1位奪取しています。また、今春から『めざましテレビ』は8時14分終了から9時終了まで伸びましたが、8時〜9時台の数字も『ZIP!』の方が高いんです。『ZIP!』はすべての数字が改善している感じですね」(前同)

 今回のリニューアルを機に『ZIP!』のロゴマークは初代(2011年度~20年度)を彷彿させる「白」ベースで「Z」の部分に顔があるデザインに変更された。スタジオの雰囲気も含めて視聴者からは《今春からの新ロゴは原点回帰っぽくZに顔のついたデザインになっててなんだか嬉しい》《初期のZIPにかなり原点回帰した路線になってて、すごく嬉しいし安心感ある》などの声がある。

「これまで『ZIP!』は何度かリニューアルが行なわれてきましたが、今回は“視聴者が見たいものを届ける”という基本中の基本に立ち返るリニューアルだったと言われていますね。“原点回帰”が視聴者からも受け入れられているということですね」(同)

 ピンチを乗り越えた感もある『ZIP!』。番組が再び軌道に乗ることで、総合司会の水卜アナの将来もより良くなると見られている。

「水卜アナは日テレの絶対的エースアナウンサーであり、『好きな女性アナウンサーランキング』でも殿堂入りするほど視聴者から親しまれている存在。24年6月1日付でチーフスペシャリスト、一般企業でいえば局次長クラスに相当するともされる役職に就きましたが、今後はさらに上のポスト――同局初となる女性役員になるのも、時間の問題と言われていますね」(同)

 他局では、TBSの長岡子元アナウンサー(54)が6月26日付でグループ会社の執行役員になることが決定。また、テレビ朝日の大下容子アナウンサー(55)は20年6月に同局の現役アナ初となる、役員待遇のエグゼクティブアナウンサーに就任している。水卜アナも、いずれそういった存在になるということか。

「もはや、水卜アナの出世はタイミング次第というか、いつ昇進しても誰も驚かないようなそんなポジションまで上り詰めていると言えそうです。『ZIP!』のV字回復によって、それがますます現実味を帯びてきているのではないでしょうか」(同)

 今年4月で放送15周年を迎えた『ZIP!』。朝に愛される番組として今後も続いていきそうだ――。