■『イッテQ』『夜ふかし』『千鳥かまいたち』担当番組をすべてヒットさせる超敏腕演出家
特に最近、コア視聴率が高かった番組では、マツコの復帰回でもある5月11日放送の『夜ふかし』がコア4.2%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、13日放送の『千鳥かまいたち』が4.8%。そして、17日放送の『イッテQ』が5.7%というものだった。
「『イッテQ』は、他局含めて現在放送中のすべての番組で最も数字が取れる番組と言われていますよね。そして、特に手越さんの出演回は、とんでもない数字を叩き出すことで知られています」(前出の制作会社関係者)
手越は、2020年5月を最後に『イッテQ』を事実上の降板となっていたが、当時から彼の復帰を願う声は多かった。その後、手越は24年10月13日放送の『イッテQ』でカムバック(VTR出演)を果たしたが、その際にはコア10.6%という驚きの超高視聴率を記録。以降も手越の出演回は視聴率がはね上がる傾向にある。直近では、前述の手越がスタジオ復帰した4月12日放送回がコア8.1%だった。
そんな人気番組の裏には、前述の日テレのエース演出家・F氏の存在があるという。
F氏は現在『イッテQ』、『夜ふかし』の企画・演出、『千鳥かまいたちゴールデンアワー』の総合演出、『上田と女が吠える夜』の監修などを担当。過去には2015年度から『嵐にしやがれ』(2010年~20年末)の企画・演出を担当するなど、日テレの大ヒットバラエティ番組に携わってきた超やり手だ。
「Fさんは、面白い番組作り、演出をさせたら日テレで右に出る者はいないと言われる敏腕演出家です。Fさんは“面白いものを作る”というこだわりがとにかく強いと言われますが――それは担当番組のラインナップ、その内容からも伝わってくるほか、『千鳥かまいたちゴールデンアワー』の誕生の背景からもうかがえます」(前同)
『千鳥かまいたちゴールデンアワー』(以下『ちどかま』)』は、千鳥とかまいたちによる冠バラエティ番組。
同番組は日曜昼帯の『千鳥vsかまいたち』(21年1月~3月末)としてスタート。土曜深夜の『千鳥かまいたちアワー』(21年10月~25年3月末)を経て、25年4月から現在の番組名で水曜夜8時台に放送されている。
「千鳥・かまいたちサイドは、コンビ名を冠したゴールデン帯の番組を何としても成功させたかった。そのため『ちどかま』のゴールデン帯移動の話が浮上した際、日テレサイドに“やるなら一流の人をつけてほしい”とお願いしたといいますね。その結果、日テレはF氏を起用したと聞こえきています」(同)
そのように数多くのバラエティ番組をヒットさせてきたF氏は、前述のように6月の人事で「執行役員級」に昇進するというのだ。
「“ゼネラルスペシャリスト”から“エグゼクティブスペシャリスト”という等級に出世されるそうですよ。Fさんはまだ50代前半ですが、これまでの実績、局への貢献度を考えると、納得の昇進ですね。
日テレは、昨年までの14年連続でコア視聴率が全日・プライム・ゴールデンでの三冠を達成しています。それは、Fさんが担当する『イッテQ』や『夜ふかし』、『ちどかま』が牽引しているわけで――彼の番組が莫大なCM収入を稼いでいるのは間違いないですね。
Fさんが作るバラエティ番組は結果的に、弱いドラマ部門も支えているわけで……Fさんの昇進に文句を言う人は誰もいないのではないでしょうか」(同)
日テレでは今後もしばらくは、バラエティが局を牽引していくことになりそうだ。