■芸人のイニシャルトークで中山功太&サバンナ高橋は大炎上
“イニシャルトーク”は、実名ではなくイニシャルに置き換えて、遠回しにトークをすることでバラエティ番組でよく見られるもの。
「深夜や少々過激なバラエティ番組における伝統的手法とも言えそうですが、先に芸人のイニシャルトークがとんでもない炎上騒動に発展したことも記憶に新しいですよね」(前出の制作会社関係者)
5月5日、ABEMAで放送されているバラエティ番組『ナオキマンの都市伝説ワイドショー』で二面性のある人物を取り上げた際、ピン芸人の中山功太(45)は「芸人にもいますよ。10年くらい(自身が)いじめられた先輩がいるんですよ」と告白。その芸人について「むちゃくちゃ売れてる」「みなさん、いいイメージを持っていると思う」と明かし、SNSを中心にその先輩芸人を特定しようとする動きが加速することに。
後にその先輩芸人がサバンナの高橋茂雄(50)だということが明らかになり、高橋は5月10日にXを更新して《今回の中山功太との件ついて、多くの方々にご心配と不快な思いをおかけしてしまい、本当に申し訳ありません》と謝罪し、相方・八木真澄(51)の仲介で中山本人と直接対話したと報告した。
その後、中山も《先程、サバンナ高橋さんと電話でお話させていただきました。当時、嫌な思いをさせてしまったことに対して真摯に謝罪をして下さいました》と謝罪してもらったとXで報告した。さらに5月12日、中山がXに長文を投稿。《僕が番組内で言った「いじめられていた」という表現は完全に不適切でした。申し訳ありません。謝罪して撤回させて下さい》と番組内での発言を撤回した。
「高橋さん、相方の八木さん、さらにはイニシャルトークをした中山さんも謝罪するまでの騒動になりましたからね。その直前の5月3日にはパンサーの尾形貴弘さん(49)が、YouTuber・カノックスターの動画で《嫌いな芸人はいますか?》と質問され、《1人だけいるのよ。大っ嫌い、俺。本当に最低な人間なのよ》《俺が見た人間の中で一番ヤバい。人を物としか思ってない》と話し、こちらもその人物を特定する動きに発展しましたよね。
番組や動画内で行なわれた“嫌いな芸能人”イニシャルトークが相次いで大炎上レベルにまでなり、今、制作サイドには“非常にマズい”という空気が一気に広がっているんです。炎上すると、まず発言をしたタレントが燃えることになりますが、当然でしょうが、最終的には制作した番組サイドやオンエアしたテレビ局に怒りの矛先が向けられることになりますからね。局の上層部も“もうああいう演出はやめるべき”となっているんです」(前出の制作会社関係者)
1980~90年代のバラエティ番組でもイニシャルトークは視聴者の興味関心を集め、人気のコンテンツの1つではあったが「今と昔では事情が違う」と前出の制作会社関係者は続ける。
「昔も番組内のイニシャルトークを受け、その人物が誰なのか特定しようとする流れはありましたが、その熱はほどなく冷めていきましたよね。しかし、今はXを中心にSNSで特定をしようという動きが大いに盛り上がるんです。そして確固たる証拠もないまま具体的なタレント名がいろいろと飛び交い、関係のないタレントにも飛び火して、あらぬ炎上も招いてしまうと。
特に、中山さんと高橋さんの一件を受け、バラエティ番組制作では、イニシャルトークはもうやめるべきとなっています。特にバラエティ番組における芸人さんがそうですが、本番が始まるとスイッチが入り、自分に求められているベストを尽くそうとするんです。でも、芸人さんたちは結果を残さないとまた呼んでもらえないから必死で絞り出すわけで……彼らは悪くはないでしょう。しかし、それで燃えてしまうことがあると。
一部の深夜番組や配信の番組ですと、サラッと言った、それほど大きな意味がない発言も大げさに煽るような編集にしたりすることもあり、またその部分が宣伝用として切り取られて、XやTikTok、YouTubeのショート動画として拡散していって……そうして火がついてしまうわけですよね」(前同)
こうした事態を、芸能プロダクション側も深刻に捉えているという。
「芸能プロ側はここ最近の炎上騒動を受け、“そういう番組にはうちのタレントは出せない”となりつつあるんです。そうした動きも受けて、バラエティ番組制作では“もうイニシャルトークは無理”、“昔とは事情が違う”となっていて、もう今後作られることはないのではと言われてきていますね」(同)
イニシャルトークは、SNS時代に合わないコンテンツになったようだ。