■阿部慎之助前監督の「再チャレンジ」について働き方評論家の見解

『旬感LIVEとれたてっ!』(カンテレ制作/フジテレビ系)や『ゴゴスマ -GO GO!Smile!-』(CBCテレビ制作/TBS系)などでコメンテーターを務めている弁護士の橋下徹氏(56)は27日までにXで、巨人側の対応について《世間からの反発を気にしてこのような対応を取らざるを得ない》と一定の理解を示しつつ、《あとは社会の反応次第。 阿部さんの子供さんを守るためには、社会が阿部さんに反省を求めつつも許していくべき》とした。

 ABEMAのニュース番組『ABEMA Prime』などに出演している、実業家でタレントのひろゆき氏(49)も27日までにXで、《真実と実態がわからないから一般論として》と前置きしながら、《子どもの行動により、親の仕事を奪う事態が起きた時に、子どもの行動が間違いと判明したら、親の仕事を元に戻したほうがいいと思う。間違いだとわかったら、反省させ、元に戻し、成長する機会を与えるのが教育。 子どもが間違いを犯せない社会は良くない》とした。

 元「青汁王子」の三崎優太氏は29日までにXを更新。阿部氏の騒動について《巨人の阿部監督は復帰すべきだと思う。人間誰にでも間違いはあるし、たったの1つのミスで、25年のキャリアが台無しになるって悲惨すぎない?》などと綴った。

 多くの著名人、識者からも私見が語られ、SNSでも多くの意見が飛び交うなか、働き方評論家で千葉商科大学基盤教育機構教授の常見陽平氏は、早々に辞任を決断した阿部氏の判断について、こう見解を述べる。

「監督を辞任するのが適切なのか、やや微妙に感じます。また、大事なのは子どものことではないでしょうか。酒に酔った元スポーツ選手がつかみかかって投げたという報道ですからね。

 今までこんなことはなかったといいますが、今の子どもがChatGPTに緊急時の対応を聞くのは自然ですし、責めるべきではありません。守るべきは子どもの心身の健康と尊厳ではないでしょうか」(以下、常見氏)

 阿部氏がすぐに辞任したことについては、

「逮捕と起訴はまた別ですが、監督を辞任するという対応が釣り合うかはやや疑問です。ただ、巨人は人気チームですし、新聞社がバックについていますからね。阿部氏は、責任を果たしたということではないでしょうか。また、早めに辞任を宣言したことで今後の復帰に含みを残したのかもしれません」

 再度、現場復帰してほしいという野球ファンの声は根強くあるが、

「再チャレンジのチャンスはあってしかるべきだと思います。一度の過ちでキャンセルされるような社会ではならない。もちろん、プロ野球チームの監督が子どもに暴力を振るったというのは非常に重いことという前提ではありますが。

 今回の件に限らず、お金や女性関係のトラブルなど、スキャンダルにもいろいろありますが、阿部氏に再チャレンジのチャンスはあってしかるべきではないでしょうか」

 阿部氏の電撃辞任から4日――この騒動はまだまだテレビ番組などでも議論が交わされることになるのだろう。

常見陽平
1974年生まれ.北海道札幌市出身.一橋大学商学部卒.同大学大学院社会学研究科修士課程修了.リクルート,バンダイ,ベンチャー企業,フリーランス活動を経て、現在、千葉商科大学基盤教育機構教授,評論家
主著─『日本の就活』(岩波新書)『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社新書)『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞出版)『50代上等!──理不尽なことは「週刊少年ジャンプ」から学んだ』(平凡社新書)など