■専門家が分析する“平成最強のアイドル”松浦の魅力

 あらためて感じる“あやや”の凄さ――かつて松浦を取材する機会も多かったという芸能評論家の三杉武氏は、彼女の魅力をこう解説する。

「可憐なルックス、そして明るいキャラクターも素晴らしいのですが、一番の魅力は、やはり歌唱力。松浦さんはアイドルの枠にとどまらず、業界内外で歌唱力が高く評価されていますよね。象徴的なエピソードとしては、楽曲『草原の人』(02年発売)のエピソードがありますよね」(三杉氏、以下同)

『草原の人』は、歌謡界の女王・美空ひばりさん(89年逝去/享年52)が、彼女をよく知る音楽プロデューサー・長良じゅんさん(12年5月逝去/享年74)に宛てた手紙につづられていた歌詞に、つんく♂(57)作曲のメロディをつけた楽曲。歌い手に松浦を指名したのは長良さんだった。

「日本を代表する歌手だった美空ひばりの歌をカバーするというのは、並みの歌手ではありえないことなんです。単なる“人気者”ではなく、しっかりと実力が認められた存在でなければ無理だと言われています。逆に言えば、松浦さんはそれだけ歌唱力が評価されていたということです」

 さらに三杉氏は、「“アイドル”としてのプロ意識も流石でした」と言い、こう続ける。

「実際に取材した時の話ですけど、カメラやマスコミの前以外でも、世間が知る“あやや”と全く同じ。笑顔で態度が良くて、礼儀も正しくて。立場で言えば下の若いスタッフたちにも笑顔で挨拶するなど、本当に丁寧な振る舞いで……だからこそ、当時から業界内での好感度も高かったですね。そうして一時代を築いたのですが、結婚を機に、ほとんど表に出なくなった。その潔さも素晴らしいですよね。

 結婚した橘さん以外とは熱愛報道などもなかったでしょうし、彼との結婚にしても、10年以上続いた純愛の末の結婚という感じ。結婚までのイメージの良さ、そのまま家庭に入ったこともあって、現在も全盛期の魅力を維持しているところがあると思います」

 また、三杉氏は、松浦が結婚・出産後もSNSを運営していないことを「そこも潔いですよね」と称賛する。

「最近の芸能界では、ママタレント、主婦タレントとして、言ってしまえば私生活を切り売りするような流れが隆盛ですよね。あれだけ一世を風靡した松浦さんがやれば大人気を得られるはずですが、それをやらない。そこも、彼女の魅力だと思います」

 ちなみに、松浦はアイドル集団『ハロー! プロジェクト』(『ハロプロ』)の一員としても活躍していたが、『ハロプロ』は2026年から28年までの3年間を「Hello! 30th Anniversary Project」期間と位置づけ、30周年プロジェクトを展開している。

 今回の『キシリクリスタル』CM出演を受けて、《ハロ30周年であやや登場有り得ますか?》《あややもあんまし変わらないなってか30周年で出てくる可能性もあるよね》など期待する声も多いが、果たして――。

三杉武(みすぎ・たけし) 芸能評論家
早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身。豊富な人脈をいかし、芸能評論家として活動している。多くのニュースメディアで芸能を中心にしたニュース解説を行ない、また「AKB48選抜総選挙」では“論客”とて約7年間にわたり総選挙を解説してきた。