日々、若者文化やトレンド事象を研究するトレンド現象ウォッチャーの戸田蒼氏が本サイトで現代のトレンドを徹底解説。今回戸田氏が注目したのは、「和牛ヘット」つまり「牛脂」です。美容と健康の面から若者の間で再評価されている理由を探ります。
「ギトギトして太る」「健康の大敵」と敬遠されがちだった動物性油脂が、今やグルメや美容に敏感な層の間で、新しい価値観とともに注目されています。
このムーブメントの発端となったのは、SNSで拡散された「牛脂を肌に塗るスキンケア」。ビタミンAの一種である「レチノール」は、肌のターンオーバーを促進し、ハリやシワ改善に高い効果が期待できる反面、刺激が強く、赤みや皮剥けといった「レチノイド反応(A反応)」に悩むユーザーが少なくありません。
そこで注目されたのが、より穏やかな使い心地で保湿効果が高い精製牛脂「タロー(Tallow)」です。海外のインフルエンサーたちが「レチノールいらずの救世主」として、肌をいたわりながら乾燥ケアができる点を高く評価。この発信を契機に、ニキビや乾燥に悩む人たちの関心を惹きつけました。
今やTikTokでは美容インフルエンサーたちがこぞって「牛脂スキンケア」動画を投稿。ネット上では高品質な和牛脂「和牛ヘット」を塗ってみたという体験報告も多く聞かれ、「肌なじみが良い」「乾燥には手放せない」「肌のキメが整ってきた」と、美容女子界隈で話題となっています。