日本の自動車業界がもっとも華やかだった80~90年代。俺たちが “乗った・乗りたかった” あの一台をプレイバック!
フォーマルな雰囲気の上質なクルマ造りがユーザーを刺激してハイソカーブームに発展!
■マークII/チェイサー/クレスタの姉妹車が大ヒット
トヨタは1955年に高級車の初代クラウンを発売して、1957年にはファミリーカーの初代コロナも投入した。1968年にはクラウンとコロナの間に位置するコロナマークIIを発売して人気を高めた。
クラウンは保守的な印象で価格も高く、コロナは上質感が足りない。このような不満を持つ人達にとって、コロナマークIIは最適だ。1970年代には、各社とも販売促進のために販売系列を充実させた。
トヨタでは、コロナマークIIはトヨペット店が販売したので、オート店は、スポーティな姉妹車のチェイサーを1977年に発売した。
そして1980年には、マークIIとチェイサーがフルモデルチェンジを行い、ビスタ店が扱う姉妹車としてクレスタも加えた。
クレスタは、中央のピラー(天井を支える柱)を備えたハードトップ形状だが、ボディを直線基調にすることで、マークIIやチェイサーよりもフォーマルで高級な印象があった。
この商品戦略が成功して、日産ローレルなどにも注目が集まり、上級車種が好調に売れるハイソカー(和製英語のハイソサエティ・カーを短縮した造語)ブームへと発展した。
航続可能距離や目的地の到着推定時刻などを表示できるクルーズコンピューターなど、当時の先進装備が豊富に採用されて満足度を高めた。
中央のピラーは備わるが、ハードトップを名乗るため、ドアのマド枠は装着されない。スッキリした外観が特徴だ。ボンネットも長い。
内装は上質だ。ステアリングホイールの角度を調節できるチルト機能、運転席の座面の高さを調節できるリフターなども装着されていた。
初代クレスタは、新車販売を終えたのが1984年だから、中古車の流通台数が少ない。その割に懐かしいハイソカーの主役として人気が高く、中古車価格も200万円から400万円に達する。40年以上前のクルマだから劣化に注意したい。