■Xで起きているリアルな悲劇
しかし、現実は甘くはなかった。販売開始直後から、Xでは
《夕方行ったら当然のように全滅》《ネットオーダー開いたら全部ソールドアウト》《予約の時点で負けた》、《本当に再販してるの?レベル》などと言った声が並ぶ。
前出のAさんもこう話す。
「昼休みにネットオーダー見たら、近隣店舗ぜんぶ“当日販売なし”で。え、これ何と戦ってるの? ってなりました(笑)」
別の20代女性・Bさんも苦笑いする。
「去年は平日の開店直後に1時間並んで運よく買えました。今回はネット予約できるということでもう少し楽に買えるかな? と思いきや。逆に門前払いというか、エントリーすらできない状況に絶望です(笑)。前回なかった“いちご味”は今月いっぱいで販売終了らしいので、もう食べることはできそうにないです」
今回『もっちゅりん』はいちご味が6月下旬まで、きなこ味とみたらし味も8月中旬までと3フレーバーとも期間限定の販売となる。特に新フレーバーのいちご味は販売期間が短く、各店舗の予約状況を見ても販売期間終了となる6月末まで“ソールドアウト”と文字通り全滅。予約サイトへのアクセスすらも困難な状況だ。昨年と比較しても購入難易度が進化していると言えるだろう。
では、なぜミスドが対策を施してもなお“もっちゅりん難民”は消えないのか。
担当者は人気の理由について、「一番は特徴的な生地の食感と考えております」と分析。
つまり、“唯一無二の食感”こそが、需要を爆発的に押し上げているのだ。
一方で、消費者から上がっている「今回も買えない」という声については、「店頭販売数は日々ホームページにて更新情報を掲載しておりますので、ご確認いただけますと幸いです」との回答にとどまった。
供給体制の詳細や今後の改善については「具体的なコメントは控える」としており、現時点で劇的な解決策があるわけではないようだ。
前出のAさんは最後にこうつぶやいた。
「もういいやって思うのに、見かけたら絶対買う自信はある。悔しいけど、それくらい気になってる」
企業の対策をも上回る、“もっちゅり食感”への消費者の執念。
『もっちゅりん』は今年もまた、“手に入らないからこそ食べたくなる”という、現代的ヒット商品の象徴になりつつあるのかもしれない。