浅草キッドの玉ちゃんが、“昭和オヤジ”としての矜持とユーモアを胸に、同世代にエールを送る人生コラム。ともに令和を生き抜く、イケてる“老Guy”を目指そう。

 この間、元『週刊プロレス』編集長のターザン山本さんに会ったんだよ。

『週刊ファイト』の記者から『週刊プロレス』に移籍、編集長になり“活字プロレス”というジャンルでプロレスをこねくり回してきた人。今では活字プロレスなんてものは、なくなった。

 ジャイアント馬場から裏金をもらって某団体のネガティブキャンペーンを張ったこともあれば、元部下に妻を寝取られたり、週プロを追われ、自宅のローンが払えず家も手放したりさ。波乱万丈の人生だね。

 ターザンさんは若い頃から、自身の才能をずっと信じてきた。大阪時代の最初の結婚は、嫁さんの実家の2階に転がり込んで30歳まで何もしなかったんだから。

 今は週プロを読んで育った“ターザンチルドレン”からの施しで生きてる。50歳で週プロを追われ、30年もたつのに、たくましい。

 もちろん仕事もする。昭和プロレスを題材にしたプロレスムックが、いろんな出版社から出てるよね。“シュートマッチの真相”とかさ。昭和プロレスの話なんてマニアはみんな知ってるんだけど、そういったムックの前書きの2ページには“ターザンの定義”が欠かかさず入ってるの。その点について本人に聞くと、

「玉ちゃん、俺は、やるときはやるんだよ! アントニオ猪木は昭和プロレスの延命装置なんですよぉー」

 そんな名言も出ちゃってさ。80歳にしてキレキレなんだ。実はターザンさんは編集者の目の前で原稿を書く。終えたら取っ払いで原稿料をもらうんだって。そんな人、どこにもいないよ。