日本の自動車業界がもっとも華やかだった80~90年代。俺たちが “乗った・乗りたかった” あの一台をプレイバック!
RVのカテゴリーが人気を高め建設会社などが使う業務用4WDも遊びに使える楽しいクルマに大変身
■コンパクトなボディに大排気量のディーゼルを搭載
日産は1951年に、警察予備隊(自衛隊の前身)の要請に基づき、4輪駆動車の初代パトロールを完成させた。国産SUVの先駆的な存在だ。1960年には2代目にフルモデルチェンジされ、改良を重ねながら1980年まで販売された。建設会社なども積極的に使って、SUVの主力車種となった。そして1980年にパトロールは3代目へフルモデルチェンジするが、日本ではサファリの車名で販売された。日本ではパトロールが消滅して、初代サファリが登場したわけだ。
車名をサファリに変えた背景には、クルマ造りの刷新があった。当時は商用車をベースにしたワンボックスワゴンなど、遊びに使えるRV(レクリエーショナル・ビークル)が人気を高めた時期で、サファリもこのニーズに応えた。ボディに貼るデカールを用意するなど、楽しい雰囲気に仕上げている。3ドアのボディサイズは、全長が4070mm、全幅は1690mmとコンパクトだ。今のトヨタライズと同程度に収まる。その代わり主力エンジンは直列6気筒3.3Lディーゼルだ。4WDと大径タイヤの相乗
効果で悪路走破力が優れていた。
インパネは水平基調のデザインで、エアコンのスイッチなどは乗用車と同じ形状だ。足元には2WDと4WDの切り替えレバーも備わる。
シート生地は肌触りが良く、座り心地もリラックスできる。初代三菱パジェロの発売よりも2年早く、乗用車感覚のSUVに仕上げた。
発売時点で搭載されたエンジンは、直列6気筒3.3LディーゼルのSD33型だ。最高出力は95馬力、最大トルクは22kg-mを発生した。
ボディタイプは、全長が4070mmの3ドアと、4690mmの5ドアだ。いずれも全幅は1690mmの商用車だから、4ナンバー車で登録される。
日本における初代サファリは、1980年から1987年まで販売された。今では販売終了から約40年が経過して、ランドクルーザーほど人気が高くなかった事情もあり、中古車の流通台数は少ない。中古車がある場合、価格は200万円以上だ。