■ヒットドラマ『月夜行路』との共通点

 そしてサブキャスト陣も、刑事課に戸田恵子(68)、眞島秀和(49)、岡山天音(32)、心理学部に岡部たかし(54)、暴力団に浅野和之(72)と強力で、これで良作にならないはずがない。スタッフも、脚本は『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』、『愛の、がっこう。』(ともにフジテレビ系)の井上由美子氏で、得意の細やかな心理描写は間違いないはずだ。

 公式サイトでは、「ある意味“はぐれもの”同士が相棒になり、互いに足りない部分を補いながら被害者たちと向き合っていく」と説明されている。夏海(小池)と絵梨子(北)の関係性が軸になるようで、シスターフッドと捉えていいだろう。最近のヒットドラマは恋愛ものが定番でなくなった一方、『月夜行路』(日本テレビ系)や『銀河の一票』(フジテレビ系)、さらには朝ドラの『風、薫る』(NHK)など、女性2人の関係を軸にしたドラマが定番化しつつある。本作もその流れと言えそうだ。

 波瑠(35)と麻生久美子(48)がダブル主演した『月夜行路』が、TVerのお気に入り登録数が春ドラマ1位(シリーズものは除く)の、ヒット作になったのは記憶に新しい。波瑠と麻生同様、小池も女性人気が高い。ドラマのテイストは違うが、『さよならノワール』もそれに続くか、注目したい。(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。