■続編小説はあるが…『爆弾2』の制作に濃厚暗雲の理由
『爆弾』は映画公開の約1年前、2024年7月に続編小説『法廷占拠 爆弾2』(講談社)が刊行されている。タゴサクの裁判中に法廷をテロリストが占拠して、テロリストが「ただちに死刑囚の死刑を執行せよ。ひとりの処刑につき、ひとりの人質を解放します」と主張する前代未聞の籠城事件が勃発。タゴサクも巻き込んだ、警察とテロリストの戦いが――という内容だ。前作『爆弾』からはタゴサク以外にも、映画では山田が演じた刑事・類家や、伊藤沙莉(32)演じたタゴサクに翻弄される婦警・俵田沙良なども登場する。
「『爆弾』は大ヒットしただけでなく、演じた佐藤さんも満足のいく作品だった。25年10月31日の『産経新聞』では、《(※一流の実力派俳優たちと芝居できて)こんなに楽しくていいのかと思うほどだった》ともコメントしていました。つまり、続編が制作される可能性は十分に考えられるのですが――問題となってくるのは、同映画にフジテレビが関わっていたことなんです」(前出の映画ライター)
『爆弾』は配給元のワーナー・ブラザース映画、原作の版元の講談社、そしてフジテレビジョンの3社による製作委員会方式で映画化された。フジテレビは映画に出資し、フジテレビジョン編成総局ドラマ・映画制作局長なども作品に参加した。そのため、映画『爆弾』はフジテレビの公式サイト上で『フジテレビムービー』としてラインナップされているほか、25年11月には公開記念特番『山田裕貴・佐藤二朗の熱弁ふたり旅 in弾丸北欧ヘルシンキ』が放送されるなど、フジテレビはプロモーション活動にも力を入れていた。
また、同映画は八津弘幸氏と山浦雅大氏による共同脚本だが、八津氏は1995年から99年までフジテレビでアシスタントプロデューサーをしていた。山浦氏も脚本家デビューは2002年に「フジテレビヤングシナリオ大賞」を受賞したことがきっかけであり、両者ともにフジテレビと縁のある人物だ。
そんななか、佐藤が一連の騒動で、『爆弾』に深く関わっていたフジテレビに“絶縁宣言”――。
《映画『爆弾』フジが制作に入ってるの?続編どうなんの?》
《爆弾の続編楽しみにしてたのにな…もう無いね…》
《あーあ。恐らく爆弾の続編は絶望的》
《爆弾の映画もフジが製作に入ってるんだよな。そもそも、一部グロシーンとかそういうシーンもあるから地上波放送は無理だろうと思ってたが今回の騒動で地上波放送はほぼないだろうな》
といった、『爆弾』の続編が作れなくなるのでは、と心配する声が多く寄せられている。
「もちろん、フジが抜けて、代わって別のテレビ局が製作委員会に入る可能性もあるでしょうし、今回の件で続編が作られないということはないでしょうが……元の座組での制作は難しくなってしまったことは間違いないですね」(前同)
『爆弾』は“スズキタゴサク”こと佐藤の怪演があって初めて成立する作品。ハラスメント騒動は重大な問題だが、傑作の呼び声高い作品だけに、思わぬ形での暗雲にファンは複雑な胸中を抱えているようだ。