一年で一番、不快な季節。
あっさりしたものを食べたい一方で、辛いものでピリッとしたい。さらに、バテないように多様な食材を含む栄養バランスがよいものを口にしたい。
そんなワガママに応えてくれるのが、 冷やし麺だ。
本サイトは、全国にチェーン展開する飲食店のメニューに注目。元祖B級グルメライターの田沢竜次氏と、『TVチャンピオン』(テレビ東京系)の第4代、5代「B級グルメ王」の柳生九兵衛氏らとともに、読者に代わってさまざまなメニューを実食し、「極うま冷やし麺」のトップ10を制定した。【各商品の価格や詳細は最終ページ参照】
まず、第10位は、ジョナサンの『盛岡冷麺』。岩手の名物麺をファミレスで味わえる一品だ。「B級グルメ王」の柳生九兵衛氏が言う。
「トマトやオクラのゴロッとした具材感に加え、別添えのキムチとコチュジャンで味を変えられる自由度が魅力です。まずはブイヨンベースの冷たいスープを楽しみ、途中から辛味を足して変化をつけるのがいい。
単品は麺が1.5倍なので、冷麺をしっかり食べたい人は単品を選ぶのがオススメです」
第9位は、丸亀製麺の『すだちおろし冷かけうどん』。徳島県産スダチと大根おろしを合わせた、夏の冷かけうどんだ。
「冷かけうどん専用に仕立てたダシは、冷たい麺に負けないうま味をしっかり抱えています。スダチの風味もよく、さっぱり食べられます。ただ、実食時は麺がややヌルく感じたのが惜しかったですね。冷やし麺は、やはり麺がきっちり冷えていてほしいです」(前同)
第8位は、小諸そばの『揚げ茄子おろし』。冷たいそばに、揚げたナス、大根おろし、オクラなどを合わせた老舗チェーンの夏定番メニューだ。こちらは、元祖B級グルメライターの田沢竜次氏がこう評する。
「ナスの油のうま味とそば汁、冷たい麺の相性が非常にいい。オクラも入っていて、夏バテ気味でもスルスルと食べやすいですね。そばだけだと物足りないところを、揚げナスがうまく補ってくれます」
気分を変えて、第7位は洋食を。洋麺屋五右衛門の『豚しゃぶとたっぷり香味野菜の冷製おろし 金ごま風味』は、今回唯一の冷製パスタ。
「全体的に青ジソの風味がしっかり効いていて、かなり和風の印象です。単にさっぱりしているだけではなく、ゴマダレのまろやかなコクもあります。ミョウガ、青ジソ、大根おろしに豚しゃぶを合わせていて、野菜のシャキシャキ感と肉の満足感を同時に楽しめる。
少し気分を変えたい日に、ちょっとしたご褒美感があります」(前出の柳生九兵衛氏)
続く第6位は、バーミヤンの『冷やし中華』。ハム、錦糸卵、トマト、メンマ、サヤインゲンなどをのせた王道の一品だ。
「口に入れた瞬間に、ちゃんと冷たいと感じました。暑い夏に食べる冷やし中華として、これは大きいですね。ほんのりとした甘みと酸味で、誰が食べても安心するオーソドックスな味。
量はやや控えめですが、ファミレスで涼みながら食べる冷やし中華としては十分です」(前同)
そろそろ梅雨明けで夏本番がやってくる。夏バテする前に、冷やし麺で備えたい。
【後編】いよいよ上位の発表。2人のB級グルメ専門家が本気で選んだ「夏の冷やし麺」栄えある第1位は意外な“あのメニュー”だった。《【後編】はこちらから》
田沢竜次(たざわ・りゅうじ)
元祖B級グルメライターとして活躍。映画評、書評、60~70年代B級カルチャーなどにも精通する。著書に『B級グルメ大当りガイド』『ニッポン映画戦後50年』など。
柳生九兵衛(やぎゅう・きゅうべえ)
安くてうまいものをこよなく愛する「プロの食いしん坊」。TVチャンピオン(テレビ東京系)第4代、第5代B級グルメ王。名物おでん探究家としても活動。宮城県の「石巻おでんプレミアム」をプロデュースし、好評販売中。