■中国一流大学卒のエリート

「もともとフー容疑者は、中国の一流大学でコンピュータサイエンスの修士号を取得しているエリート。

 ところが、その知識を悪用し、2010年頃からオンラインカジノ詐欺や、PCに侵入しての金銭詐取などをやるようになり、16年に中国当局から逮捕状が出ました。以降、海外逃亡の生活が続いてます」(前出のマスコミ記者)

 その過程でプリンス・グループのボス・陳志会長(今年1月逮捕。中国に送還)にスカウトされたようだ。

 警察の元通訳で、国際犯罪にも詳しい王楽氏は、プリンス・グループと日本との関わりについて話す。

「日本人は金持ちが多いうえ、犯罪対策が緩いので格好のターゲット。だから、日本人のかけ子も数百人も集められた。行方不明者も少なくないようですね」

 ただし、この街はすでに崩壊しかけているとも言う。

「プリンスの所有する街の多くは、そもそもは中国系カジノとして開発されるはずが、コロナ禍で撤退・破棄されたもの。その後、中国から逃亡して来た犯罪者の街になったんです。

 現地国の有力者にワイロを渡したからこそ、できたんでしょうね」(前同)

 犯罪都市が生み出した収益は、総額5兆円以上とも。

「脱出したかけ子の告発で、街の存在が知られ、国際問題に。現地各国当局も無視できなくなりました」(同)

 軍が鎮圧に乗り出し、すでに、その大半が消滅しているというが、プリンスも氷山の一角に過ぎない。今も世界のどこかで、犯罪街が誕生している。