■“ジャニー氏最後の舞台”で大役に選ばれたWゆうた

 ジャニー氏の読みは当たっており、2015年に岸と神宮寺はキンプリの前身ユニットであるMr.King vs Mr.Princeに、岩橋とともに加入。その後もグループ内ユニットPrinceとして、岩橋、岸、神宮寺の3人で切磋琢磨していた。

「2人が特別なものを持っていたんだろうな、と思わせる有名なエピソードに、“最後のドリボ”というのがあります。ジャニーズは、ジャニー氏の存命時から現在まで『DREAM BOYS』というミュージカル作品をずっと続けていますが、ジャニー氏が最後に携わった2019年公演で主演と準主演に抜擢されたのが、岸さんと神宮寺さんだったんです」(前出のワイドショー関係者)

 ちなみに、岸が披露した1.5m四方の巨大キューブを操りながらフライングするアクロバット技「岸角」はファンの間でも高く評価されているほか、ボクシングをテーマにした作品のため、岸と神宮寺は一緒に肉体改造に励んだことを明かしている。

《岸:神宮寺と一緒にジム行きまして、運動後はタンパク質を30g摂って。

神宮寺:プロテイン30g飲んで、一緒の体重に揃えて》(当時のゲネプロ、囲み会見にて)

 そんな強い絆で結ばれた“Wゆうた”だけに、片方だけがキンプリを去るという選択肢は、存在しなかったのかもしれない。

「もちろん、平野さんともJr.時代から長い付き合いだったでしょうが、神宮寺さんにとって岸さんは、岩橋さんに負けず劣らずの特別中の特別な存在だった。ジャニー氏の言う通り、入所してから10年近くを一緒に駆け抜けてきたわけです。

 だからこそ、平野さんに続いて岸さんも辞める、となった時、永瀬さんや高橋さんと一緒にキンプリに残って、グループ活動を続けていくという選択肢は、神宮寺さんにはなかったのかもしれませんね……」(前同)

 平野や岸と違い、キンプリ脱退、ジャニーズ事務所退所後に“芸能界引退説”もささやかれている神宮寺。彼の決断に大きな注目が集まっているが、“Wゆうた”の絆が永遠に続いていくことだけは、間違いないだろう――。