■完璧なストーカーを演じる松村北斗

 一方、物語は、麻里子(岡崎)の義母・サユリ(水野美紀/52)と立岩(丸山)のつながりに加えて、連続誘拐犯・畑野(田中)と野瀬社長(石黒)のつながりが明らかに。これらが過去の誘拐殺人事件と現在の殺人事件に絡んでいそうだ。今回で爽太(松村)が捜査対象となったが、これはミスリードだろう。さらに爽太の友人・友也(塩野瑛久/31)も様子が変で、怪しい人だらけになってきた。

 もはや、ピュアで信用できそうなのが爽太だけ。一番、ヤバイやつだというのに、なんという矛盾を抱えた設定だろう。明らかに爽太は気持ち悪いプロストーカーなのだが、ひよっとすると、麻里子の唯一の味方になるかもしれないという、悪夢のような展開が予想される。

 X上では、《本来ならストーカー行為に戦慄一択なのに、あの微妙にヌケてるキャラクター…不快感より応援したくなる気持ちが湧いてしまう》などと、爽太がなぜか嫌いになれないという声も多い。松村の絶妙なバランスでギリギリ闇に落ちない演技の力も大きいのだが、作中で「唯一ピュアな人」であるという、設定によるところも大きいだろう。

 配信サービス・TVerのお気に入り登録数を73.4万(7月21日午後3時現在)と、第2話放送前の66万台から急速に伸ばし、支持が広がっている。気持ち悪いのに目が離せない爽太は、夏ドラマ一番の人気キャラになりそうだ。次回、爽太は野瀬家に押しかけ、麻里子の誕生日会へ潜入する。最高ではないか。
(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。