■考察煽りが過剰?
第1シーズンは明らかに考察が視聴率を押し上げたため、今シーズンも考察煽り描写が多いと思ったが、予想以上だった。しかし、ちょっとわかりやすすぎるというか、しつこく感じられる。太田(花岡)の疲れているアピールは過剰だったし、東條(濱田)もずいぶんキャラが変わっていた。ドラムの翻訳アプリとAI、さらに乃木の別人格・Fの説明過剰さも気になる。
一方で、物語はどう動いたかというと、新庄(竜星)の裏切りがわかったが、チョッキーという厄介なタイ人と組んでいた。アリは味方になったようだが、信用できるかどうかは怪しい。そして、長野専務(小日向文世/72)が新たな別班? くらい。要はたいして進んでおらず、スパイ映画でいえば序盤で探り合いをしている段階だ。
ロケも第1シーズン以上に各国を飛び回っていて、画自体は豪華だが、アクションは少なめ。第1シーズンが初回から砂漠を走り回っていたことを考えると、地味といわざるをえない。考察は別にして、現段階でシンプルにドラマとして面白いかというと、《お金がかかっているな》ぐらいの感想しか出てこない。
そのためだろうか、視聴率も第1シーズンは0.4ポイント程度の微減がたまにあっても、初回の数字を超え続けていたのに対し、今回は2.4ポイントの急落。派手な宣伝につられて見たお初の視聴者が、「さほどでもない」と一気に離れてしまったのだろう。
考察もいいが、本作がうたう「壮大なエンターテインメント」を期待したい。公式サイトの次回あらすじには「序盤戦の大クライマックス回!!そしてシリーズ最大規模、あなたの予想を全て覆す展開」とあるが、どんな謎が明かされるのだろうか。想像のはるか上を行くドンデン返しを見せてほしい。
(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。