相撲界の内情や制度、騒動の行方を、元関脇・貴闘力が現場目線で読み解く。経験者だから語れる、大相撲のリアルが詰まったコラム。

 気がつけば、8月も後半に入っている。今年の夏は、日本中のいろいろな土地が豪雨の被害を受けた。

 40度以上の酷暑日が続くのも、50代後半のオレにはつらいところだ。

 さて、大相撲夏巡業は、横綱・豊昇龍が休場したうえに、途中から大の里まで休場(途中から再出場)。

 大の里は「頑張って出場し続ける」と言っていたけど、治療のほうを優先したんだろう。「2枚看板」がそろっていないんだから、お客さんはドッチらけだよ。

 そんな中、頑張っていたのは、名古屋場所で3度目の優勝を果たして、大関復帰を決めた安青錦だ。師匠(安治川親方=元関脇・安美錦)が審判委員として巡業に帯同しているから、師弟で相談しながら、なるべく体に負担をかけない稽古をしているようだ。

 オレの現役時代は、師匠(二子山親方=元大関・貴ノ花)に、気軽に相談なんてできなかったものだが、今の師弟関係は、意外にフランクだ。

 安青錦は、師匠のことを「なんでも話せるし、お酒も一緒に飲む」と言っているように、きっと、「相性」もいいんだろうな。