日本の自動車業界がもっとも華やかだった80~90年代。俺たちが “乗った・乗りたかったあの一台をプレイバック!

独自のシートアレンジにより床が平らなボックス状の広い荷室に変更できて外観のデザインも進歩的

■ヒット商品のヴィッツをベースに積載性を大幅向上

 トヨタは1999年に、スターレットの後継となる初代ヴィッツを発売した。この車種をベースに開発された背の高いコンパクトカーがファンカーゴで、発売は初代ヴィッツと同じ1999年の8月だ。ヴィッツは、海外ではヤリスの名称で販売されていた。そしてファンカーゴも、海外ではヤリス・ヴァーソを名乗った。

 ファンカーゴのボディサイズは、全長が3860mm、全幅は1660mmとコンパクトだが、全高は1680mmだから当時のヴィッツよりも180mm高い。今の背の高いコンパクトカーと違って、スライドドアは装着されないが、全長が短い割に車内は広い。

 特に注目されたのがシートアレンジだった。床を低く抑え、シートも薄手に造ることで、後席を前席の下にコンパクトに格納できた。そのために2名乗車時には、床が低く平らなボックス状の荷室に変更できる。

 また海外で売られることもあり、外観もカッコイイ。27年前のクルマなのに今でも古く感じない。エンジンは直列4気筒の1.3Lと1.5Lで、衝突安全GOAボディも採用され、技術的にも進歩的なコンパクトカーであった。

 ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2500mmで、ベース車のヴィッツよりも130mm長い。全高も1680mmと高いため、全長が3860mmと短い割に車内は広い。後席を前席の下に格納すると、商用車としても使える広い空間になる。

ファンカーゴ内部

 ファンカーゴは1999年に発売されて2005年に終了し、中古車はすべて20年以上を経過する。従って中古車の流通台数は少ないが、独特のボディスタイルは今でも魅力的だ。中古車価格は50〜100万円に収まる。購入するなら部品の流通状態に注意したい。