日本の自動車業界がもっとも華やかだった80~90年代。俺たちが “乗った・乗りたかった” あの一台をプレイバック!
軽商用車だが悪路の走破力は国産SUVの最高峰で狭い林道を軽快に走破できる
■240mmの最低地上高と700kg前後のボディが悪路に最適
初代スズキジムニーは、1970年に軽自動車サイズの本格的な悪路向けSUVとして発売され、高い人気を得た。1981年に登場した2代目は、洗練された内外装や優れた使い勝手で乗用車感覚を強めた。当時は悪路向けのSUVを一般ユーザーが使う傾向も見え始めたからだ。この代表が1982年に発売された初代三菱パジェロだが、2代目ジムニーは、それよりも1年早く登場していた。
2代目ジムニーは、発売時点では全車が軽商用車として届け出され、バンと幌のソフトトップを備えた仕様が用意された。ボディサイズは、当時の軽自動車規格だから、全長は3195mmで全幅も395mmと小さい。最低地上高は240mmだから、現行ジムニーを35mm上まわり、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2030mmと短いから悪路のデコボコを乗り越えやすい。発売時点のエンジンは2サイクル3気筒539ccで、最高出力は28馬力、最大トルクは5.4kg-mに留まる。それでも車両重量はキャンバスドアなら690kgと軽く、副変速機をローレンジに入れて4速MTを駆使すると、狭く曲がりくねったデコボコの激しい林道を軽快に走破できた。
水平基調のインパネは、メーターが大きく、視認性や操作性も優れている。運転席に座ると、ボンネットが良く見えて車両の四隅も良く分かる。
初代ジムニーに比べると、2代目はシートを刷新させて、座り心地のボリューム感や見栄えを向上させている。リクライニング機能も備わる。
ソフトトップは、フロントウインドーを前側に倒せる構造だった。第二次世界大戦で活躍したアメリカのウイリス製ジープの流れを汲む。
2代目ジムニーは1981年に発売され、エンジンやボディタイプを変更しながら、軽自動車の規格が変わる1998年まで生産された。生産期間が長かったから、中古車の流通台数も意外に多い。2ストロークエンジンも面白いが、運転感覚を考えると、排気量を660ccに拡大した後のターボを推奨する。中古車価格は50〜120万円で求めやすい。ドレスアップやチューニングされた仕様も多いが、車両の疲労が少ないノーマルタイプを選びたい。