■リュウの登場でますます説明が増える?

 一方で、《終了間際に衝撃の新事実→次回冒頭から長々と背景説明→終了間際に衝撃の新事実。この繰り返しで盛り上がらない》《ハラハラシーンがなくて説明と会話ばっかりでワクワクが少ない》《映像つきの音声小説を聞かされているようだ。説明が体感8割。死んだと思ってる人がほんとは生きてました、をやったらもうなんだってありじゃないか》などと、説明ばかりの展開に不満の声も。

 前回の終盤の展開から、てっきり潜入したドラム(富栄ドラム/34)の活躍が見られるかと思ったら、またも尋問と説明だけで話が進んでいく始末。公安部長・佐野役の坂東彌十郎(70)の語りは見事だし、リュウの登場は確かに驚きだったが、ストーリー的には、核融合技術をめぐって、シンシーと公安別班連合軍が奪い合いをするという、スタート地点がようやく見えてきたところだ。

 野崎らがもんじゃ焼き店に行っていたのは、公安内部の動きがシンシーにすべて筒抜けなので、そこで機密情報を話すためなど、第1シーズンの伏線回収も話題になった。しかし、正直言って、そんなことではワクワクできない。第1シーズンのような、荒唐無稽な大活劇を見たいと思っている人は多いはずだ。

 ひょっとすると、そんな展開は、第2シーズンでは期待できないかもしれない。今回、多くの考察の声で、リュウについて乃木(ともに堺)との双子説が出ているのだ。もしそれが本当なら、ますます過去の回想シーン、説明シーンが増え、現在進行系の物語が進まなくなる可能性は高い。そうなれば、ワクワクするような活劇は見られないだろう。

 それぞれのキャストの演技は見ごたえがあるし、その中でも堺の演技はスゴすぎて怖いくらいだ。しかし、演技を楽しむだけのドラマでは、物足りないのが正直なところ。次回は、野崎が暗号化して日本に送っていたメッセージが解読され、別班奪還作戦が絶体絶命の状況に陥ってしまうが、大活劇は見られるのだろうか。

(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。