■後半はジャミーン中心に展開する?

 ほかにもいろいろな考察があるが、まとめると「長野専務(小日向文世/72)はシンシーのスパイかもしれない」「野崎(阿部)とリュウ(堺)はつながっているかも」「自白剤が入っているため野崎にはリュウの指示で食事が与えられない。ドラムはしゃべれないから大丈夫」「ジャミーン(本間)は核融合技術をエリシャから託されている」といったところだ。

 この中で気になるのはジャミーンだ。それまで「人の善悪を見抜くことができる」というあいまいな言い方だったのに、「サヴァン症候群」という具体的なワードが急に出てきた。この唐突さは妙だ。

 サヴァン症候群は常人離れした記憶力が特徴。考察には、《ジャミーンの人の善悪を読み取る能力がサヴァン症候群に由来するなら、最もポピュラーな症状である写真記憶を併せ持っている可能性がある。エリシャの研究していた次世代核融合技術のデータを幼いジャミーンが写真記憶で記憶してしまい、データは今ジャミーンの頭の中にしか無いのでは…?》という声がある。

 また、乃木がノコル(二宮)にシンシーや核融合のことを尋ねたとき、ノコルが、2人の父であるノゴーン・ベキ(役所広司/70)の葬儀で、目つきの鋭い集団が参列者の写真を「大人だけじゃなく子どもまでも撮影していた」と言っていたが、その集団はシンシーの関係者で、子どもはジャミーンのことだったとも考えられそうだ。

 自死したとされている核融合研究者・エリシャは、ジャミーンに核融合技術の定式を記憶させた? 野崎が「何が善で何が悪がわからない世界」と言ったあたりで、善悪を見分けられるジャミーンがキーマンになりそうだった。しかし、後半でシンシーとの核融合技術の争奪戦が始まるとしたら、今度はジャミーン争奪戦になることは間違いなく、キーマンどころか最重要人物になりそうだ。

 第2シーズンは次回(第18話)までで、その後、『アジア大会 愛知・名古屋2026』中継のため、9月20日と27日は放送休止となり、後半は10月4日の放送回からだろう。特殊な能力と核融合技術との関係など、真相がわかるのはまだ先だが、前半は地味な場面が続いたジャミーンが後半は多く見られるかもしれない。

(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり多部未華子佐藤二朗綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。