人気キャラクター「ちいかわ」とのコラボグッズを巡り、回転寿司チェーン・くら寿司の従業員とされる人物によるメルカリへのグッズ出品が「不正転売ではないか」と物議を醸すなか、類似事案ではないかとSNS上で騒動となっていたのが、「ちいかわ」とJR東海(東海旅客鉄道)のコラボトートバッグである。
JR東海×ちいかわのコラボキャンペーンは、7月8日~10月31日の期間中、東海道新幹線に乗車し、指定の引き換え場所で乗車証明を提示すると、限定特典を受け取ることができるというもの。特典は期間ごとに異なり、9月1日から10月31日までは「オリジナルミニトートバッグ」なのだが、X上ではメルカリで同じアカウントから大量に出品されていることが指摘されたのだ。
「乗車証明が1日1枚で、1枚につきミニトートバッグ1個がもらえるという条件ですから、キャンペーン開始から毎日特典と引き換えたとしても、たとえば9月7日までなら最大7個です。家族全員分を合わせたとしてもそれほど多い数にはならないと考えられます。
にもかかわらず、メルカリには9月7日時点で、すでに60個ほども出品しているアカウントがありました。同じアカウント名から約1700円で大量に出品され、しかもほとんどが売れている。X上では、従業員や関係者による出品を疑う声も上がりましたが、当該アカウントはほどなくして停止されました」(スポーツ紙記者)
騒ぎになるなか、JR東海では9月10日、この「ミニトートバッグ」について、指定の場所で「引換証」による対応へ切り替えることを発表した。乗車証明書を提示すると引換証がもらえ、その案内に沿って申請すると準備が整い次第発送される形で、「ミニトートバッグ」と直接交換することはできなくなった。
「JR東海では、《大変ご好評につき》と、あくまでも在庫がなくなったから引換証による対応に切り替えたということを示唆していますが、転売対策の意図があるとみられていますね」(同)
JR東海はメルカリやX上での騒動を認識しているのか。広報担当者に話を聞いた。
「状況は認識しております。ホームページ等でもお知らせしている通り、特典の転売については固くお断りしているところであり、大変遺憾に感じております」(広報担当者、以下同)
──今回の転売対策は?
「ノベルティのちいかわミニトートバッグは東京、名古屋、大阪にある3施設が引換箇所となっております。3か所でノベルティの納入数、引換数、在庫数を調査し、不自然な差異がないこと、つまりお客様に引き換えていないノベルティが消失していないことを確認しました。よって、弊社社員を含む関係者が多数のノベルティを横領して転売していたことは考えにくい状況です。
不正な転売については、かねて弊社としては問題であると認識しており、SMS認証、もぎり機能の導入をはじめとした様々な対策を施してまいりました。対策の詳細についてはセキュリティ上、控えさせていただきます。今後もお客様に安心して東海道新幹線のご旅行を楽しんでいただけるように努めてまいります」
ちいかわは大人気なだけに、各方面で展開されるグッズや特典を巡ってはたびたび話題となっているが、JR東海の対応にはXで《「終了」ではなく「後日発送」というのは素晴らしい対応》《スゴいな。ノベルティ無くなったら終わりじゃなく後日送ってくれるのか》などといった評価する声が上がっている。