日本の自動車業界がもっとも華やかだった80~90年代。俺たちが “乗った・乗りたかった” あの一台をプレイバック!
ミッドシップ×オープン! 爽快で機敏な走り
■後期型はボディ剛性の向上などで走りが大幅に進化
トヨタは1984年に、エンジンを座席の後ろ側、つまりボディの中央に搭載するコンパクトなミッドシップスポーツカーのMR2を発売した。
MR2は1989年にボディを拡大した2代目に発展し、1999年に生産を終えた。そして2代目MR2の後継車種として、1999年に登場したミッドシップコンパクトスポーツカーがMR-Sだ。全長は3885mm、全幅は1695mmだから、前者の数値は初代MR2よりも短い。
全長を今の車種に当てはめると、コンパクトカーのスズキスイフトと同等だ。ソフトトップを備えて爽快なオープン走行を満喫できた。
エンジンは直列4気筒1.8Lで、動力性能は特に高くないが、車両重量が売れ筋グレードで970kgと軽い。パワー不足はなく、むしろ動力性能をフルに引き出す楽しさを味わえた。ミッドシップスポーツらしく、峠道では進行方向が機敏に変わる。
発売時点の価格は、アルミホイールなどを標準装着したSエディションでも198万円と安かった。発売当初の前期型は、操舵感が曖昧で安定性も良くなかったが、2002年に改良を受けた後期型は、ボディ剛性の向上などで走りが見違えるほど進化した。
ミッドシップスポーツカーだから、エンジンは座席の後部に搭載した。直列4気筒1.8Lエンジンは、最高出力が140馬力、最大トルクは17.4kg-mだ。スポーツカーではおとなしいが、車両重量も1トン以下でパワー不足はなかった。
オープンドライブの楽しさと、ボンネットの長いマツダロードスターとは異なるミッドシップのカッコ良さがあり、中古車も相応に流通している。中心価格帯は150〜200万円だ。できれば2002年以降の後期型を選びたい。チューニングやドレスアップされた車両は避けた方が吉。