相撲界の内情や制度、騒動の行方を、元関脇・貴闘力が現場目線で読み解く。経験者だから語れる、大相撲のリアルが詰まったコラム。

 大相撲秋場所は、最後の最後まで盛り上がったね!

 途中までは、横綱・大の里の独走かと思ったけれど、13日目から連敗。最後は、大関・安青錦との決戦となったから、国技館は大騒ぎ! 1年ぶりの優勝に、大の里も泣いていたね!

 これこそ、ガチンコ勝負のおもしろさだ。

 以前だったら、13日目くらいに優勝が決まっていて、ワクワク感がなかったけど、これこそ、大相撲だ。

 大の里は、今場所の勝負でだいぶ「横綱」らしくなったんじゃないかな?

 新しい芽も、続々と育ってきている。

 幕内だったら、21歳の藤ノ川。その弟の碇潟(19)も、来場所十両に上がる。あとは、寿ノ富士(26)は、192センチの長身のイケメン。若き日の白鵬を想起させるような大きな相撲を取る。

 今場所は、久しぶりに元大関・朝乃山も頑張ったけれど、同じ時代を生きた正代や、御嶽海が力を落としてきている。これが、時代の流れなんだろうな。

 さて、新しい芽と言えば、旭富士だ。「旭富士」で思い出すのは、かつての横綱・旭富士だろう。

 その初代・旭富士(現・宮城野親方)が、自分の四股名を、新弟子に与えたのだ。2代目・旭富士は期待に応えて、1年で十両昇進を決めた。

 だけど、どうなんだろう?

 今、外国出身力士は、基本1部屋1人と決まっている。外国人で力士になりたい人間はたくさんいるけど、「待機」状態だ。