日本の自動車業界がもっとも華やかだった80~90年代。俺たちが “乗った・乗りたかった” あの一台をプレイバック!
230馬力の3Lターボ! 80年代を代表するスポーツカー
■エンジンからヘッドランプまで先進技術を満載!
日本におけるフェアレディは、本格スポーツカーの先駆けとして1962年に発売された。このときのエンジンは直列4気筒だったが、1969年には、直列6気筒2Lを搭載する最初のフェアレディZが登場した。ボンネットが長い外観も人気を高めている。
その後、1978年の2代目を経て、1983年に発売されたのが3代目だ。外観の特徴として、パラレルライジングヘッドランプがある。通常はヘッドランプの位置を低く抑えて空気抵抗を低減させ、点灯時には上側へ並行に持ち上げた。リトラクタブルヘッドランプのような回転しながらランプが露出する方式とは異なる。
エンジンも刷新された。従来は直列6気筒を搭載したが、3代目は、同じ年にフルモデルチェンジしたセドリック&グロリアと同じく、V型6気筒を採用する。排気量は2Lと3Lで、両方ともターボを装着した。3Lターボの最高出力は230馬力(グロス値)で、当時のスポーツカーでは最高峰の数値だった。ショックアブソーバーの減衰力を3段階に切り替える機能も採用され、クルマの技術進歩が活発化した1980年代を代表するスポーツカーであった。
インパネ中央の右側に装着される燃料計は、2段階で表示される。燃料の残量が25%以下になると表示が変わり、減り方が細かく分かる。
全長は4335mmに抑えられ、2人乗りのホイールベース(前輪と後輪の間隔)は、今の軽自動車を下回る2320mmだ。峠道を機敏に走れた。
上級グレードの運転席には電動調節機能が備わる。腰の張り出し方を調節するランバーサポート、左右の調節をするサイドサポートも採用した。
3代目のZは1989年まで生産された。37年以上が経過するため、中古車の流通台数は少ない。しかも海外でも人気が高く、中古車輸出も活発だから価格が高騰している。中古車の中心的な価格帯は400〜500万円で、発売時の新車価格(3Lターボの300ZXの2人乗りが東京地区で320万円)を上回る。特に5速MTが高い。