日本の自動車業界がもっとも華やかだった80~90年代。俺たちが “乗った・乗りたかった” あの一台をプレイバック!
3Lターボの走りと充実した快適装備で憧れの存在に
■際立ったボンネットの長い丸みのあるボディ
日本における初代スープラは、セリカXXの後継車種として1986年に発売された。セリカXXは、直列4気筒エンジンを搭載するセリカに6気筒エンジンを積んだ高性能版だったが、スープラはプラットフォームからセリカとは異なる。1985年にセリカが前輪駆動に変更されたこともあり、スープラはセリカXXの後輪駆動を踏襲しながら1986年に発売された。少し丸みのあるボディは、エンジンを縦向きに搭載する後輪駆動車らしく、長いボンネットがかなり目立った。
発売時点で搭載したエンジンは、直列6気筒2Lのシングルカム/ツインカム/ツインカムターボ、3Lのツインカムターボだ。3L版は最高出力が230馬力(ネット値)で、直線の加速が速かった。その代わり急速な車線変更などを行うと、大きめの揺り返しが発生した。つまり発売時点では、走行安定性に不満があったが、その後の改良でスポーツカーらしい運転感覚に改善されていった。当時は景気が良かったから、オーディオには上級のライブサウンドシステムも採用され、動力性能だけでなく快適装備も充実させた。スープラは憧れのクルマであった。
ドライバーを囲むようにスイッチが配置され、車両との一体感を得やすい。エアコンやオ
ーディオスイッチにも手が届きやすく操作もしやすい。
前席はサイドサポートが比較的大きく張り出したバケット風の形状だ。調節機能も豊富で、ドライバーの体格にピッタリと合わせられる。
3Lのツインカムターボエンジンは、1気筒当たり4つのバルブが装着されて吸排気効率が優れ、ターボによってパワーアップを図った。
ヘッドランプは点灯時に持ち上がるリトラクタブルタイプだ。大型のリヤスポイラーは、すべてのグレードにオプション設定された。
初代スープラは1986年に発売されて1993年に販売を終えたので、中古車の流通台数は少ない。しかも海外市場でも注目されるため、中古車輸出も多い。中古車の中心価格帯は350〜500万円で、程度の良い車両は600万円を超える。流通台数が少なく価格も高騰した。