日本の自動車業界がもっとも華やかだった80~90年代。俺たちが “乗った・乗りたかった” あの一台をプレイバック!
4WSなど先進技術を採用し、三菱の4輪制御が進化
■ターボに4輪駆動や4輪操舵を加えたVR-4は超高性能
1980年代に発売されたセダンの中で、特に注目度の高かった車種が6代目三菱ギャランだ。従来型の全高は1300mm台だったが、6代目は1400mmを上まわり、人気の最上級グレードになるVR-4は1440mmに達した。当時のセダンでは特に背が高く、直立したフロントマスクとの相乗効果で、外観の塊感が強かった。
駆動方式は前輪駆動と4WDだが、デザイン面では後輪駆動のBMW3シリーズに似た印象も受けた。ウインドーが広いために視界も良く、当時の5ナンバーサイズのセダンでは後席を含めて車内にも余裕があった。
エンジンは直列4気筒の1.6L、1.8L、2Lで、VR-4は2Lターボを搭載して最高出力は205馬力に達した。VR-4は舗装路でも4輪を駆動して走れるセンターデフ式フルタイム4WD、後輪を操舵して走行安定性を高める4WSなどを装着する。また2WDに2Lのノーマルエンジンを搭載するVXは、足まわりに使われるショックアブソーバーの減衰力を変更したり、車高を変化させられる電子制御式サスペンションを備えていた。今の三菱が得意な4WDを基本にした4輪制御技術は、6代目ギャランの時代に急速に進歩した。
メーターは大径で見やすい。インパネの上面にはトレイが備わり、日常的にも使いやすい。インパネ中央のエアコンスイッチも操作しやすい。
VR-4はスポーティグレードとあって、アルミホイールを標準装着している。タイヤサイズは15インチ(195/60R15)であった。
VR-4のエンジンは、直列4気筒2Lのツインカムターボだ。動力性能はネット値で、最高出力が205馬力、最大トルクは30kg-mに達した。
ボディ側面のウインドーが3分割された「6ライト」のデザインは、外観を上質に見せている。最小回転半径は5.1〜5.3mで小回りの利きも良い。
6代目ギャランは1987年に発売されて1992年に終了した。既に30年以上を経過するから、中古車の流通台数は少ない。それなのにVR-4を中心に海外でも人気が高く、中古車輸出も行われている。この影響で中古車相場は200〜400万円で、セダンとしては高い。