■意味深すぎるエリシャの言葉、ベキの実家の“解体工事”――劇場版への布石か
『VIVANT』の劇場版を巡っては、8月25日配信の『東スポWEB』に、第2シーズン終了後の12月4日に劇場版を全国公開する方向で調整が進んでいると報じられている。現時点でTBSなどから劇場版について正式な発表はないが、第23話で新たに浮上した要素の数々が次回の1話分で回収できるとも思えないところもある。
未回収の伏線――たとえば、前述の核融合のデータが入ったディスクについて、エリシャは「これからとてつもない冒険が始まる」と切り出してから、非常に意味深な情報を乃木(堺)に告げている。
エリシャによれば、データを手にするには動物的直観力や人類の持つ知力、精神力など、すべての力が試されるという。そして苦境を共にしてくれる仲間が必要で、時間との戦いに勝利した時に「真実の扉」が開かれるという。そのうえで、最後の鍵を開けるのはプリシャだと説明。「一言一句正確に」と強調し、乃木に以下の言葉をプリシャに伝えるよう告げた。
「お前は希望の子」(ヘブライ語)、「祝福の中を歩め」(英語)、「いつまでも」(トルコ語)
「一言一句正確」にと前置きしたうえで、文章を3か国語に分けて伝えているところに重要な意味があると考えられ、
《3か国語を使った謎の呪文 今は声が出ないジャミーンの声紋で鍵が開くとか!?》
《言葉の意味や異なる3つの言語で伝えた事以外に音声そのものが鍵だと思った》
《ジャミーンの声がコマンドでデータが見られるんですね!》
といった考察が寄せられている。
また、第23話では、乃木が自分の父親であり、ジャミーンの秘密を知るノゴーン・ベキ(役所広司/70)に会うために島根県奥出雲にある実家を訪れたが、そこでは乃木家の古くなった「奥の蔵」が解体工事中だという新情報も出てきた。
さらに、新キャラクターとして、伯父・乃木寛道(井上順/79)の娘・玲(伊勢佳世/45)も登場。彼女が「河野組」に嫁いだことで同社が蔵の解体工事に携わっている――という流れだった。ここに来て突然登場した玲や、“蔵の解体工事”という意味深な情報を伏線と見る向きもある。
なお、「株式会社河野組」は愛知県津島市に本社を置く実在企業。撮影協力にもクレジットされているほか、同社公式サイトには《多くの注目を集める作品に当社が登場する機会をいただき、大変光栄に思っております》とコメントが掲載されている。
また、第22話では、野崎(阿部)には秘密裏に協力してきた“医者の兄”がいることも判明。劇中未登場だが、登場することはあるのか。
ジャミーンのディスクを巡る薫(二階堂)への疑惑、主要人物5人が並ぶポスタービジュアル、意味深すぎるエリシャの言葉、ベキの実家の「奥の蔵」の解体、そして野崎の兄――多くの謎を残した状態の『VIVANT』シーズン2には、
《突然でてきた乃木家当主の娘。嫁ぎ先。蔵の解体。乃木家歴代の当主(特に先代)。後でなんか絡んできそうだよ》
《野崎の兄ってワードが2週連続で出てくるってことは映画には出てくるんだろうな》
《次回が最終回なのに、今から冒険が始まるって!?エリシャ・ママドフのこの言葉、映画化やシーズン3への前振りなんじゃないかと期待が高まる…。映画なのか、ドラマのシーズン3なのか》
といった、多くの反響が寄せられている。
まだまだ数多くの謎が残る『VIVANT』第2シーズン。最終回でどこまで回収されるのだろうか――。
特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲや藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。『VIVANT』第1シーズンでは考察を大いに楽しんだ。