■“世界的な大女優・泉ピン子”でもコンプラ遵守が求められる時代

「まず前提として、ピン子さんはNHK連続テレビ小説『おしん』や『渡る世間は鬼ばかり』シリーズ(TBS系)などの大ヒットドラマに出演してきた大女優ですよね。ただ、今は芸能界に限らず、コンプラ遵守が徹底される社会ですからね。かつての芸能界は大俳優や大女優は“絶対的な存在”として尊重され、その人の言動や気分に現場が合わせていたんです。

 SNSにも《昭和平成のノリで~》といった声がありますが、そのノリが今のコンプラ社会にあってはNGになってしまったと。昔からピン子さんを知っている芸能記者の間では“前からあんな感じだったけどね”とも話されていますが、今は大物俳優や監督であってもコンプラ遵守が求められる時代。

 これまでも現場と演者側が揉めることはたびたびありましたが、訴訟までに至ることは滅多にありません。ただ、それもコンプラ社会だからなんでしょうね。ピン子さんといえば、えなりかずきさん(41)と共演NGという報道もありました」(スポーツ紙デスク)

 ピン子とえなりは『渡鬼』で長年にわたって親子役で共演していた。しかし、プライベートへの過度な干渉やマネージャーとして現場に付き添っていたえなりの母親との確執があったと報じられている。『渡鬼』は2011年にレギュラー放送が終了。その後もスペシャルドラマが制作されたが、2015年の放送を最後に、2人が同じシーンで共演することはなくなったとされる。

『渡鬼』の脚本を手掛けた橋田壽賀子さん(享年95)は、2019年に『週刊女性』(主婦と生活社)の連載で“2人の共演NG”に触れ、その後、『週刊文春』(文藝春秋)の取材に対し、橋田さんは、ピン子と顔を合わせると発疹が出るなど、えなりの体調がおかしくなる、と明かしていた。

 23年4月には、『渡鬼』のプロデューサーを務めた石井ふく子氏(100)が手掛け、橋田さんへ捧げるスペシャルドラマ『ひとりぼっち-人と人をつなぐ愛の物語-』(TBS系)が放送された。同作では相葉雅紀(43)が主演を、そして、えなりをはじめとする『渡鬼』ファミリーも多数出演したものの、ピン子はキャスティングされなかった。

「ドラマ『ひとりぼっち』にピン子さんの出演がなかったことも物議を醸しましたが、今回は裁判沙汰ですからね。問題の舞台挨拶の冒頭、司会者は“世界的な大女優”とピン子さんのことを紹介しましたが、世界的大女優であっても令和のコンプラ基準に合わせなければ、芸能界を生き残れない時代になったということではないでしょうか」(前同)

 提訴されたピン子の裁判は今後どのような展開を見せるのか――。