日々、若者文化やトレンド事象を研究するトレンド現象ウォッチャーの戸田蒼氏が本サイトで現代のトレンドを徹底解説。今回、戸田氏が注目したのは、現在、中国で大流行の「キャラクターグッズ」についてです。

 好きなキャラクターやアイドルを応援する「推し活」。アクリルスタンドや缶バッジなど、さまざまなグッズが人気を集めるなか、中国や香港の若者の間で今、注目を集めているのが、アニメのキャラクターをかたどったペンダントやブレスレットといった金製品、通称「痛金(トンジン)」です。 

 日本にはアニメキャラクターの図柄で車体を装飾した「痛車」や、推しのグッズで埋め尽くした「痛バッグ」などがありますが、「推し活」の一環で、周囲の目には少しやりすぎと映りかねない熱狂的な装飾行為を「痛い」と表現する俗語がその由来とされています。一般的なグッズと決定的に異なるのは、素材そのものが価値を持つゴールドであるという点。 価格設定は商品によってさまざまですが、現地ではその高価さがステータスとなっています。

 たとえば、中国ではサンリオの人気キャラクター・シナモロールの純金ペンダント(重さ1.7グラム)が約5万6000円で販売されました。高騰する現在の金相場と比較してもかなり高額となっており、金そのものの素材としての価値に加えて、キャラクターの精巧なデザインやブランド料などが大きく上乗せされていると見られます。

 日本でおなじみの「ドラえもん」や、映画の大ヒットでさらに人気に火が付いた「ちいかわ」グッズも純金化。小さな“金塊”のような輝きを放っています。中国国内では、人気アニメとコラボした金製宝飾品の取引額が前年同期比で294%も急増したとの報道も。また、関連するSNS投稿の閲覧数が一気に225万回に達するなど、若い世代の間で大きな話題を呼んでいるようです。