■AI導入によって懸念されている独自色の消失
フジテレビドラマの演出を巡っては、橋本環奈(27)主演の月9ドラマ『ヤンドク!』(26年1月期)の手術シーンがアニメーションで処理されたことが”予算不足か?”などと話題となった。
また、25年4月期に放送された芳根京子(29)主演で昭和初期が舞台の木曜劇場『波うららかに、めおと日和』は、現在放送中の第2シーズンも含めて《前作はあんなにヒットしたのに、低予算なのは世知辛いね》《ロケには行かせて貰えなかったのかね。ロケに行くより、あのCG合成の方が安上がりなの?》など、“背景のCGが安っぽい”という声が多く寄せられている。
「そういう意味では、ドラマ制作の現場にAIを導入することによって、作業工数が大幅に減らせるというのはメリットではあるのでしょうが……。
ただ一方で、AIで作ると作品の雰囲気が似たり寄ったりになってしまって、フジテレビドラマ特有の“色”、特徴がなくなってしまうのでは、という懸念が局内でささやかれているといいます。AI全盛の中国の配信ドラマのような質感になってしまうのでは……そうした怖れを感じている人もいるそうです」(前出の民放キー局関係者)
テレビドラマの質感には、局ごとに違った個性があると言われている。
「たとえば、フジテレビとTBSのドラマに登場する“部屋のセット”を比べると、フジテレビのドラマに登場する部屋は程よくごちゃごちゃしていて“生活感”がしっかり表現されていると言われています。一方でTBSドラマに登場する部屋は全体的にオシャレな感じで無駄が少なくて、シナリオに集中できる感じ。
どちらが良い悪いではなく、“文化”の違いを感じさせますよね。そういった特色が、AIの導入によって薄れてしまうんじゃないか、という懸念ですね」(前同)
中国では、出演者も含めて生成AIを活用した配信ドラマが登場していることもあり、
《最終的には中国みたいに全て生成AIで良くない?ってならんかが懸念》
《中国はネットドラマで使用してたけど、地上波でAI俳優を見ることになるのかな》
《数年後には、中国製ドラマみたいに出ている俳優も全て生成AIによる架空の人物になってしまうかな》
さらには、
《生身の制作陣が起こす不祥事の始末に振り回されたくないんだと思う》
といった意見も寄せられている。
AI活用による制作現場の効率化と、フジテレビドラマならではの独自色の維持。その両立が今後の課題となりそうだ。