■『昼顔』との大きな違い
「ただ共感させるのではなく、あえてツッコませる方向で作られているのかもしれません。本作と同じスタッフによる、同枠で14年放送の上戸彩さん主演のドラマ『昼顔』の頃と違って倫理観が変わっていて、今は不倫を肯定的に描きにくくなっています。そんな世相の変化が内容に反映されているのでしょう」(ドラマライター/ヤマカワ)
『昼顔』は視聴者の女性が自己投影し、禁断の世界に酔いしれることで大ヒットとなった。『あなたが』のようにメインの登場人物たちが嫌われるようでは、視聴者離れが起きそうだが、見逃し配信では相変わらず好調だ。なぜなのか?
「最近のドラマファンは、SNSでツッコミながら見る人が多いんです。そのため、4人それぞれにツッコミどころがある、共感できないのが、むしろ強みになっているんです。見逃し配信で『教場0』を超えてきたのも納得ですね」(同上)
次回は、みちが新名に別れを告げ、子作りも含めて夫・陽一(永山瑛太/40)と向き合おうとするが、逆に2人の心の距離が開きそうだ。さらに、陽一の浮気相手・結衣花(さとうほなみ/33)と出会ってしまうそうで、夫婦の波乱をツッコミながら楽しみたい。