■「結局は、知らないのも、わからないのも全て嘘」と怒りを示し……

 ジャニーズ事務所の公式サイト上で発表した“文書”でジュリー氏は「ジャニー喜多川氏の性加害を事務所、またジュリー社長は知らなかったのか?」という点に「知らなかったでは決してすまされない話だと思っておりますが、知りませんでした」と回答している。

 5月15日配信の『朝日新聞デジタル』の取材に平本氏は「数十年前から告発する声があり、週刊文春の裁判もあった。会見も開かずに『知らなかった』とする事務所の説明にはあきれてしまう。第三者委員会を設けないという調査のあり方もとても十分といえない」と応じていた。

 同日、自身のブログでも平本氏は以下のように綴っている。

《ジャニーさんの問題が提起されてから半世紀以上が経ち、これまでに新聞や週刊誌に加えて僕の著書や記事だけでも35年も報じてきた事実である》

《ジュリーにとっては当事者ほぼそのもの(直系家族かつ取締役で現代表)という立場から「知らなかった」し、その事実は「知らない」から「何もわからない」と発した今回のコメントが、この一連の流れで何より一番の衝撃的なる事件であると見た》

《結局は、知らないのも、わからないのも全て嘘であり、極力として傷を大きくしたくない意思でやり過ごそうと、その魂胆は分かるがジュリーのメッセージは誰にも届かないし響かないでしょう。岡本カウアンには何を条件に取り込んだのかわからないが、これで終わりとはならない》

「ブログではこれまでの経緯を含め、平本氏の見解が長文で綴られています。ジュリー氏や事務所上層部は約1分間の動画と文書で何とか幕引きを図りたかったのかもしれませんが、長年にわたってこの問題を訴え、発信してきた平本氏をはじめ、“当事者”の多くが簡単に幕引きさせるわけにはいかない、徹底的に追及するべきだと考えているのではないでしょうか。

 BBCに続き、『クローズアップ現代』にも平本氏は全面協力。他の元Jr.なども顔出しで出演している可能性もあります。『クローズアップ現代』を皮切りに、日本の大手メディアでも深掘りする特集、調査報道が行なわれていく、そういう展開も考えられそうです」(前出の制作会社関係者)

『クローズアップ現代』がどこまで“ジャニー氏の闇”に切り込んでいるのか、注目が集まる。