■「事務所を離れられてよかったのかな」ジャニーズの現状を心配するファンの声も

 お目当てとなったのは、

「会場内にある5人が写ったパネルです。見られるのは最後かなと思うとどうしても見たくって……」

 と、とても名残惜しそう。平野紫耀(26)、岸優太(27)、神宮寺の3人が脱退することをどのように受け止めているのか。

「寂しいなというのが正直な気持ちです。でも、3人が選んだことだから仕方ないのかなって。今後は、グループを離れるので3人は名前が変わって新しいグループ名で活動するかもしれないですね。ただ、応援は続けようと思います」

 グループを脱退しても応援の意志は固いようだ。

 お次は始発に乗ってキャリーケース片手に新幹線で大阪から訪れたという学生2人組。この日のために上京してきたという。推しはともに、Jr.時代から応援している永瀬廉(24)だ。11時から並んだという2人は、

「2時間ほど待って入れました」

 と元気な声で話す。印象に残ったのはメンバーが出演したCM動画の数々だという。

「《きょう、だれかを、うれしくできた?》ってコピーがメンバーにピッタリだなって。自分たちもメンバーから幸せをもらって毎日楽しく過ごしていました」

 現在の心境を問うと、

「なんだか、寂しいな。でも、次の道でも3人には頑張ってもらいたいです」

 脱退した3人はジャニーズ事務所も退所することになるが(岸のみ9月30日退所)、正しい決断だと支持するファンもいる。岸のファンだと明かす、都内で働く40代の女性だ。この日は有給を取得してわざわざ、展示会の最終日に駆けつけたという。

「事務所もいま、いろいろあって大変でしょう。ジャニーさんの問題とか。それを考えると事務所から離れられてある意味良かったのかなって。新しい地図のメンバーみたいに地上波のテレビに出るのが難しくなるのかもしれないけど、また、目にする機会があれば嬉しいなと思います」

“5人のキンプリ”の最終日、様々な思いが交錯したティアラの胸の内。メンバー5人が、それぞれの王子様像を描いたKing&Princeは、最後の瞬間までファンから暖かく見つめられていた――。