■「なんか上手くなった?」本田翼の演技力も向上?

 その人物とは、本田翼(30)。今作では、高橋演じる主人公の星太郎に弟子入りを志願する水森ひかりを演じているが、放送後、話題となっているという。

「本田さんは演技があまりにも“棒読み”だと、これまで出演したドラマが放送されるたびに、ツイッターで『#本田翼の演技』がトレンド入りするなど、その演技力を取り沙汰されてきました。

 しかし、今作ではドラマに馴染んだ実に自然な演技で、視聴者からも

《一生さんのちっこいお団子気になって触りたそうにしてる(?)ばっさーおもろかわいすぎる》
《シーンの間と表情と声の落ち方とかもうこれ以上ないくらい好き》
《本田翼ちゃんはやっぱりこういう役の方があってる気がする》
《本田翼さんはミステリアスで可愛さと色気が同居していて、面白かった》

 と、好評の声が多く見られました」(前同)

 本田は、前クールで放送されていた主演ドラマ『君の花になる』(TBS系)で、住み込みで働くアイドルグループの寮母役を熱演していたが、視聴者からは“棒演技”との声が上がってしまった。それからわずか3か月での評価の急変。短期間でなぜここまで評価が変わったのかは、脚本による影響が大きいという。

「前作の『きみ花』では、アイドルグループを支える寮母役ということで、通常のドラマよりも元気いっぱいに演技することを求められている印象がありました。さらに、脚本もラブコメ的要素が強く、大きなリアクションをする演技も求められていた。それだけに、いつも以上に大げさで、不自然な印象になってしまったのかもしれません。

 しかし、今回の『6秒間の軌跡』の本田さんは、少し陰のある静かなキャラクターで、抑えめなトーンの演技を求められています。以前本田さんが出演したドラマ『わにとかげぎす』(2017年・TBS系)などでも演じていた、暗くて覇気がないキャラクターは、本田さんの圧倒的な顔面力も引き立ち、視聴者からの評判も良かった。今回の『6秒間の軌跡』も、本田さんに合った脚本だったんじゃないでしょうか」(前同)

 相手役の高橋一生と本田との相性もよい。果たしてどんな結末になるのか、今後の展開や本田の演技力にも注目が集まるーー。