■良い関係にあった猿之助も…ジュリー氏には「猛烈逆風」

 だが、そのジュリー氏およびジャニーズ事務所には、昨年から現在にかけて猛烈な逆風が延々と吹き続けているような状況にある。

「創業者であるジャニー喜多川氏(享年87)が2019年に亡くなってから多くのタレントが去っていきましたが、特に騒然となったのが、2022年後半。

 10月には副社長だった滝沢秀明氏(41)が電撃退任し、11月には当時King&Princeだった平野紫耀さん(26)、岸優太さん(27)、神宮寺勇太さん(25)の3人が“2023年5月22日に同時に脱退して、後に事務所からもそれぞれ退所する(岸のみ今秋)”と発表するなど、立て続けに衝撃的な発表が続きました」(前出の芸能プロ関係者)

 その後も、元V6三宅健(43)が今年5月2日に、ジャニーズJr.内ユニットIMPACTorsが5月25日に7人全員退所。さらに、Kis-My-Ft2北山宏光(37)も早ければ6月にも退所するとされている。

「こうした“ドミノ退所”から、キンプリファンを筆頭に、“タレントを大事に扱っていないんじゃないか”とジュリー氏を批判する声は非常に多い。

 そして、さらに世間を騒然とさせている、“ジャニー氏の闇”問題とその後の対応もありました」(前同)

『週刊文春』(文藝春秋)を筆頭に報じられてきた、事務所の創業者であるジャニー氏が、ジャニーズJr.らに加害行為を行なっていたという疑惑。長らく事務所は沈黙を貫いていたが、5月14日にジュリー氏は事務所公式サイトに謝罪動画と文書を掲載した。

 もっとも、第三者委員会の設置に消極的なこと、そもそも“会見”ではない一方的なものであることから、冷ややかな意見も非常に多い。

「あまりにもトラブルが続きすぎていることで、ジュリー社長のメンタル面を心配する人が業界内では多かったんです。もちろん、ジャニー氏問題への取り組み方については、批判の声が上がっても仕方のないことだと思われますが……。

 そしてさらに、今度は交流の深かった猿之助さんが大変なことになってしまったわけで……ジャニーズ事務所の運営もそうですが、それ以上にジュリー社長の心労を心配する声が上がっていますね」(前同)

“ジャニーズ存亡の機”とまで言われる現在の事態。創業家社長は、この危機をどう乗り越えるのだろうか――?