■気になる真犯人は――?

 彪牙(井浦)が犯人とされる20年前の一家惨殺事件。その犯行後、虎松(田中)と世々塚(小手)の目前で、崖から飛び降りた彪牙の行方。吸血鬼が描かれた殺害予告の落書きと、血を抜かれた殺人事件の謎。さらに、彪牙を刺した犯人は誰なのか? 視聴者の考察が盛り上がっている。

「これまで、世々塚と加賀美(町田)が犯人だと匂わせる描写がありましたが、あまりにも多すぎてミスリードにも思えてきました。どんでん返しを狙うなら虎松が犯人なのでしょうが、加賀美は犯人でなくても、なんらかの形で事件に関わっていそうですね」(前出のヤマカワ氏)

 たしかに、視聴者からも、「彪牙は、なぜひと言も否定せず身を投げたのか? 考えられるのは誰かをかばいたかった。彪牙が命に代えてもかばいたい人物は1人しかいない。そうなると、初回から気になっていた虎松の二面性と、“俺何するかわかんない”発言が意味深に思えてくる」なとど、虎松を疑う声がある。

 また、「こころママが日傘を持ってきたとき、なんでこころが“日焼けしたらヤバい”ってこと、加賀美が知ってんの!?ってなった」「どうして加賀美は虎松を守ろうとするのか。吸血鬼の気配もするし、他の人たちの謎が解けていくのに逆行して、どんどん謎が深まってる」など、加賀美の言動を不審に思う人も少なくない。

 加賀美は当初から当て馬として注目されていたうえ、町田の意味深な演技もあって、視聴者の考察を加熱させている。物語は後半戦に入り、残る話数はわずかだが、考察を超えた衝撃展開と、ここからの視聴率の巻き返しに期待したい。