■「忍者」匂わせ投稿……加害疑惑との皮肉な”リンク”

 ファンがここで“忍者”としているのは、2018年に結成した「少年忍者」のこと。ただ「忍者」というグループ名は、過去、ジャニーズ事務所に実際に存在している。

 それが、1990年8月22日に「世界は忍者を待っている」のキャッチコピーとともに『お祭り忍者』(日本コロムビア)でデビューを飾った「忍者」だ。そして、つい先日、元「忍者」の志賀泰伸氏(54)が5月25日発売の『週刊文春』でジャニー川氏からの加害を告発したばかり。

 スポーツ紙記者が言う。

「忍者は、1990年にデビューし、同年のNHK紅白歌合戦にも出場した人気グループでした。その時のメンバーで、1994年に退所した志賀さんが、『文春』で《30回から40回くらいは》とジャニー氏から被害を受けた、と証言しているのです。

 志賀さんは、現在の事務所社長の藤島ジュリー景子氏が5月14日に出した文書で《(ジャニー氏の行ないを)知りませんでした》としたことに対しても、《ウソつけ!と思ったんです。知ってたでしょ?って》と、当時を知る者として、ハッキリと異を唱えました。

 そして、そんな最中で新たに立ち上がったジャニーズJr.のツイッターでの“忍者”盛り上がり。まさか!? と思いましたが、少年忍者だったわけですね。しかし、このタイミングで“被る”とは……」

『週刊文春』では、毎週のように新たな被害者が出てくるにもかかわらず、ジャニー氏の加害についてハッキリと認めることはないジャニーズ事務所。その最中、開設された公式アカウントからの投稿が、加害問題の被害者である志賀氏が所属していたグループ「忍者」を思わせるという皮肉――。

 今回は偶然に過ぎないが、このままジャニー問題をうやむやにし続ければ、現役グループにも火の粉が飛びかねない。