■“重すぎる展開”と“トンデモ真相”は相変わらず
染谷の演技力の高さが称賛される一方、リアリティがありすぎる演技から、こんな声も――。
「以前から指摘されているように、『教場0』は、各エピソードが非常に重く、雰囲気も暗くて、気軽に楽しめるドラマではありません。視聴率は上がりましたが、まだ1ケタですしね……。
今回も、余さんと染谷さんの演技力の高さもあり、“認知症の母親が原因で家庭崩壊寸前”という設定は非常に生々しく、息苦しさを感じさせました。“重すぎて観るのがつらくなった”という視聴者の声は、相変わらず多いですね」(前出のテレビ誌ライター)
また、刑事ドラマのお約束である“謎解き”について、こんな指摘も。
「真相解明時の種明かしが非常に強引で、そこはツッコミが相次いでいます。今回の場合は、犯人や被害者が残したものではなく、“予期せぬ事態で思わぬ証拠が残ってしまっていた”という、ミステリーとしては王道の展開ではあったんですが」(前同)
5日放送の第9話では、“別件で通り魔事件が起きているのを利用して、女性(演:早見あかり)が恋人の敵を刺殺”という事件が描かれた。
犯人は目撃者含め一切の痕跡を残しておらず余裕しゃくしゃくだったが、
“被害者は腸の検査でカプセル内視鏡を服用しており、腹を刺した際、それが飛び出した。そして、犯行の一部始終が録画されていた”
という物的証拠から、御用となった。
この、カプセル内視鏡が都合よく体から飛び出したうえ、犯人の顔がはっきりわかるくらいピントが合っていた、という展開に、
《今回の「教場0」力づくやん内視鏡が刺された弾みに飛び出て偶然記録されてたって接写するのが目的なレンズで無限遠が出るのか それに体液や血で汚れてそんなにクリアに写るのか 都合よすぎるぞ》
《どれだけ深く刺したらカプセル内視鏡が飛び出るのか、どれだけ性能が良かったら人の顔にピントが合うのか、どれだけ奇跡が重なればそこに犯人の顔が映るのか》
というツッコミが相次いでいるのだ。
「『教場0』の真相が強引なのは、今回だけではありません。“殺されるのを見越して犯人の名前が浮かび上がるようにGPSとタクシーで名前を残した”とか、“出産直後なのに体液など一切の証拠を完璧に消し去ってから帰宅する異様にタフネスな犯人”などがありました。それらには今回と同様に多くのツッコミが寄せられていましたね。
そして、今回の『教場0』は、若手刑事が事件を通じて成長していく姿を売りにしている構成でもありますが、その点についても、“物足りない”という指摘があります」(前出のテレビ誌ライター)