■「元男闘呼組メンバー」もジャニー氏からの被害を告白

 なにわ男子のコンサートはファンクラブ会員でも落選者続出で、プラチナチケット化している。

「こういった手渡し会をやるのであれば、ファンクラブ会員を優先してほしい、全国でも開催してほしい、というのが参加できなかったファンの心境でしょう。“安売りすんなや”という声もありましたが、超一流のジャニーズアイドルであるなにわ男子に“地下アイドル”のようなことをやってほしくないということですよね。

 加えて、ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題もまったく収束する気配はなく、『24時間テレビ』にも強い逆風が吹いています」(前出のワイドショー関係者)

 毎週のように元ジャニーズJr.がジャニー氏からの被害を告発。6月21日配信の『文春オンライン』には、男闘呼組のメンバーに抜擢されたもののCDデビュー前にグループを脱退し、1987年にジャニーズ事務所を退所した土田一徳氏(53)が登場。ジャニー氏から受けた被害を振り返っている。

「厳密なデビュー組とは言えませんが、昨年の再始動が話題を呼んでいる男闘呼組の結成メンバーが顔出しで被害を告発したのは大きいですよね。今後も名前のある元ジャニーズタレントの告発が続くとみられています」(前同)

■TBS報道局は“ジャニー氏の闇”徹底追及か

 6月17日放送の『報道特集』(TBS系)は、ジャニー氏の加害問題を特集するとともに、番組サイドがこれまでの報道のあり方を自己批判する場面があり、一部で話題を呼んでいる。

 この日の番組では「検証 2度の裁判とメディアの責任」と題してジャニー氏の問題を特集。ジャニー氏からの加害を告発した1967年の裁判と、1999年に加害問題を報じた『週刊文春』(文藝春秋)の記事を巡る裁判を取り上げた。

※画像は『報道特集』の公式ツイッター『@tbs_houtoku』より

 その後、番組MCの膳場貴子(48)が「ジャニー氏による性加害問題は裁判も行われていますので、ニュースとして報じるべき機会があったにもかかわらず、私たちを含め、メディアが取材してこなかったことで被害が拡大したのは紛れもないことです。報道に関わる者として責任を感じます」とコメント。

 進行役の村瀬健介記者も「私たちがこの問題を取り上げてこなかった理由の1つは、テレビ局のさまざまな部署がジャニーズ事務所と深い関係を持っていることがあったと思います」と説明し、「私たちはジャニーズ事務所の問題の他にも、いま報じるべき問題を見逃したり、忖度したりしていることがないか、あらためて考えていく必要があると思います」と語った。

「TBSの報道局は今後も徹底的にこの問題を掘り下げていくつもりなのではないでしょうか。こういった背景もあり、これまでもガッチリとジャニーズと手を組んできた『24時間テレビ』にも批判の声が上がっています」(前出のワイドショー関係者)