売れっ子のイケメン俳優としてドラマ出演が途切れない、松下洸平(36)と赤楚衛二(29)。だが、先に出演した春ドラマで、2人の俳優としての形勢に差がつき始めているようだ。

 まず、数字で比較すると、見逃し配信TVerでは、あまり変わりがなかったが、世帯視聴率の全話平均では、松下の『合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明〜』(フジテレビ系)が7.8%で今期ドラマ中6位、赤楚の『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(TBS系)が6.1%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)で同10位で、松下の勝ちとなった。

 松下が『合理的にあり得ない』で演じたのは、主人公の探偵・上水流涼子(天海祐希/55)の相棒・貴山伸彦。IQ140を超す頭脳明晰な青年だが、女性が苦手でうまく話せないという弱点がある。多くの人気ドラマで主演している天海との共演は、俳優として得るものが多かったはずだ。

「役柄とともに、ドラマの内容も振れ幅が広く、シリアスからコミカルまで、さまざまな演技をこなせることを証明しました。松下は、若い層を中心にファンが多かったのですが、年齢層の高い天海祐希ファンにアピールできたのは、確実にファン層を広げられたと思います」(ドラマライター/ヤマカワ)

 一方、赤楚が『ペンディングトレイン』で演じたのは、電車に偶然乗り合わせた乗客たちと、荒廃した未来の世界にタイムリープしてしまった正義感あふれる消防士・白浜優斗。主人公のカリスマ美容師・萱島直哉(山田裕貴/32)らとともに、サバイバルしながら元の世界に戻ろうとする。