■ジュリー氏の会見は結局ナシで“逃げ切る”つもり?

『週刊文春』(文藝春秋)での元ジャニーズ所属タレントによる告発記事が止む気配はなく、6月29日発売号でも元ジャニーズJr.石丸志門氏(55)が、生々しい被害の実態を明かしている。

 しかし、まだまだ解決の入り口程度とも思える大問題を、ジャニーズ事務所はうやむやに逃げ切るつもりではないか――そんな指摘もされ始めている。

「象徴的なのが、ジュリー氏が一向に表に姿を見せないことです。ジュリー氏は5月14日に公式サイトで騒動について謝罪動画と声明文を出しましたが、それは一方的なもので、世間から“絶対にやるべき”という声が多数上がっている会見を開こうとはしていないですよね。

 6月12日に『外部の専門家による再発防止特別チーム』、事実上の第三者委員会が都内で会見を開きましたが、そこにも姿を見せることはありませんでした」(芸能プロ関係者)

 また、業界内ではこんな声も――。

「多くの元タレントが告発し、国会でも取り上げられた頃、現体制、社長のジュリー氏とさらに一部上層部の辞任はやむなしという情勢だったんです。実際に、強く責任を感じている上層部が退任の意向を示していたそうですが、ここにきてジュリー社長を含めて進退の話はなくなりそう、となってきているといいます。

『週刊文春』などでは第三者委員会を含めた社外取締役の面々にも厳しい報道がありましたが、その設置、対策を持って“終了”の気配が漂い始めています。

 実際『文春』での告発は続いているとはいえ、当初に比べると、どうしても世間の熱も冷めているところもありますよね。ただ、このジャニー氏の件は欧米の人からは冷たい目で見られているとんでもない加害問題。このまま“逃げ切り”とはいかないと思われるのですが……」(前同)

 果たして今後「ジャニー氏の闇」はどう解決に向かうのか。少なくとも現時点で、タレント、そしてファンには大きな損害が出ている。