女優の酒井若菜(42)が18日にインスタライブを配信。今年で27年目を迎えた芸能生活を振り返り、女優としての矜持を赤裸々に語った。

 この日、鮮やかなグリーンのニット姿で画面に登場した酒井は、冒頭「こんばんは。ご無沙汰しております」とファンに挨拶。「《ドラマ見ました》なんのドラマかなぁ?」「《中学生からファンです》うれしい」「《今一番したい役柄は?》大きい声で叫ぶ役がやりたい」など、時折笑顔を見せながら、60分超に及んだライブ配信でファンからのコメントや質問に次々に応えていった。

 ライブ中盤、《芸能界にいても自分を持ってる若菜さん。ブレないのは何でですか》という質問が寄せられ、「何でだろう……」としばし考え込んだ酒井。「でも、それがすごい損していることもありますよ。媚が売れないから、前、女優さんに‟妖怪媚売らず”って言われたことがあって」と自身の過去を振り返り、「おかしいと思ったらおかしいですとかって言っちゃうタイプ」と権力者や目上の人に対しても物怖じしない性格であると自己分析。

 さらに「そういう理不尽なことに迎合して‟えへへへ”ってやっていかなきゃいけないんだったら、この世界にいたくない」「それをやらないで頑張って、今年で27年目になりますけど、まだ食っていけてるんで」ときっぱりとした口調で持論を述べ、「ズルしたり、媚売ったり、枕営業とかしないで、でも続けてる先輩がいるよねって希望になるような先輩になりたいから、絶対ブレないと思ってる」と、後輩たちに見てほしい‟女優としての生き様”を淡々と語った。

 グラビアアイドル出身の酒井は、『池袋ウエストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』(TBS系)といったクドカン脚本ドラマで強烈な個性を発揮。その後も朝ドラ『マッサン』(15年)『透明なゆりかご』(18年、ともにNHK)といった多様な作品に参加し、現在もドラマ『三千円の使い方』(東海テレビ・フジテレビ系)にキーパーソン役で出演中と、コメディからシリアスまでこなす名バイプレーヤーとして、これまで数多くの作品に参加してきた。

 また、2016年にはドラマの役作りのために前歯を1本抜歯するなど、これまでも並々ならぬ女優魂を見せてきた。一方で、2016年に膠原病を患っていることを公表。激しい体の痛みが原因で、一時は女優業の引退も考えたことを明かしている。