■脇役シフトで開花する織田裕二の魅力

 今回、織田がリラックスして撮影に挑んでいたのは、主演ではないことが大きいようだ。

「『踊る大捜査線』シリーズなど主演作品が次々に大ヒットしたことで、織田さんの主演作は常に高視聴率が求められてきました。

 しかし、4月期に木村拓哉さん(50)主演で放送された『風間公親―教場0―』(フジテレビ系)が、全話の平均視聴率が9.8%(ビデオリサーチ調べ)と苦戦したように、今やどんな大物が主演しても脚本の出来がイマイチだとヒットしない時代です。

 織田さんも近年は作品に恵まれず、話題になることも減っていた。また子どもが生まれたことで、私生活を優先するようになり主演にこだわらない路線に切り替えたようですね。主演でなければ視聴率で苦戦しても“戦犯”にはされないので、気が楽になったようですよ」(前出のテレビ朝日関係者)

 脇役シフトとなり「需要が高まりそう」と前出の制作会社関係者は分析する。

「今回の脇役出演はかなり話題になったので、テレ朝も織田さんのキャスティングは大成功と喜んでいます。また織田さんが脇を固める作品で主演を務めたとなれば主演俳優にとっても泊がつく。共演させたい芸能プロダクション関係者は多いでしょう。

 悪役などこれまでとは違う役柄での起用を考えているドラマスタッフも多いでしょうから、“脇役・織田裕二”の需要は間違いなく増えます。制作サイドでの評価は爆上りですよ」

 大きな方向転換で、再び話題作で見かける機会も増えそうな織田。まずは、7月25日に第4話が放送される『シッコウ!!』での活躍に注目だろう。