■日テレNo.1演出家の番組に次々起用される大橋

 制作会社関係者は“2つの番組”のスタッフが同じであることを指摘する。

「『ダマされた大賞』も『イッテQ!』も、企画・演出は同局の古立善之氏です。古立氏は早稲田大を卒業し、1997年に日本テレビに入社すると、ドキュメントバラエティの先駆けとも言える『電波少年』『雷波少年』でディレクターを務めた後、一貫してバラエティ畑を突き進んできました」

 古立氏は前述の2番組のほか、『月曜から夜ふかし』、『1億3000万人のSHOWチャンネル』などで企画・演出を担当。その力量は業界内でも評判だ。

「ストーリーを大事にしながらテンポよく展開させていく編集技術は日テレナンバー1。編集を褒められた社員が”社内では2番目”と口にするのを聞いたことがあります。つまり、どんなに上手くできても古立さんには届かない、と認めるほど、力がずば抜けているということですね」(前同)

 そんな古立氏は現在コンテンツ制作局専門局次長で、ゼネラル・ディレクター。『24時間テレビ』とも関わりが深く、09年、11年、13年、19年、と過去に4回総合演出を務めている。今年の『24時間テレビ』では5度目の総合演出担当だ。

「古立氏が総合演出を務める『24時間テレビ』のスタッフは、『イッテQ!』の制作陣が中心となる。それに伴い、『イッテQ!』に関わるタレントも多く出演することが特徴です。なにわ男子の大橋さんも、『ダマされた大賞』、『イッテQ!』、『24時間テレビ』と、すべて古立氏が関わる番組に起用されている。

 スタッフとの関係性も構築され、濃厚な関係にあると言ってよいでしょう。このまま『イッテQ!』のレギュラーを射止めるのも時間の問題かもしれません」(同)

『イッテQ!』で人気を博したジャニーズタレントといえば、元NEWS手越祐也(35)。手越は番組スタートの07年から起用され、バラエティの才能を開花させたものの、かえてより週刊誌を賑わせていた派手な女性関係などがジャニーズ事務所により問題視されていた。

 そんな手越は20年、新型コロナウイルスの感染拡大が進む中、複数回に渡って不要不急の外出をしていたことが発覚。事務所から無期限の活動休止を言い渡された。手越、事務所双方が弁護士を立てて話し合う泥仕合を演じ、6月19日に事務所を退所。番組も不祥事に伴う形で降板している。

「さまざま問題はあったのでしょうが、手越さんのパリピだけど頑張り屋の面は明るい『イッテQ!』に合っていましたよね。宮川さんとのお祭り企画でも数々の大奮闘を見せてくれました。視聴者からはいまだに復帰を望む声がありますが、ジャニーズと揉めて辞めた彼が、日テレの看板バラエティに復帰することは不可能です。

 しかし、番組サイドもそろそろ、番組の色にあった“イケメン”は欲しいところでしょう。明るく元気で爽やか、そして、総合演出の古立氏をはじめスタッフとの関係も深まってきている大橋さんは“ベスト”と言える存在ですよね。近日中放送というお祭り企画、そして『24時間テレビ』を経て、10月改編からレギュラー入り――そんな展開は十分にありそうです」(同)

 大橋がレギュラーの座を獲得すれば、ジャニーズタレントとして手越以来となるが、果たして――。